カテゴリ:♪本の覚え書き♪
『春先のことです。宮部は気がふさいでいました。これではいかんと、仕事場にある招き猫とかダルマさんとか眺めているうちに、こうした縁起物を使って、楽しい話をかいてみようと思いつきました。…』 そんな前書きで始まる楽しい絵本でした。そして宮部さんの希望で黒鉄ヒロシさんにイラストをお願いされたようですが、黒鉄ヒロシさんがこんなにかわいいイラストを描かれるとは知りませんでした! 特に「鶴の巻」の『宝船のテンプク』に出てくる七福神のなんと愛らしく朗らかで神々しく描かれていることか。どんなめにあってもにこやかなお顔をされてる七福神たち。それは宮部さんのこの物語を本当によく理解して描かれているという証拠だという気がしました。この絵によって物語がさらに素敵に感じるのです。 そして「亀の巻」『ふるさとに帰った竜』これも私の心にとても残ったお話でした。 短いお話で内容的にもここでは説明できませんが、心温まる宮部さんの話をこの人懐こくて愛らしい竜のイラストで、映像ごとくっきりと私の心に焼きつけて留めてくれる、そんな二冊の本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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