カテゴリ:♪本の覚え書き♪
鉄瓶長屋を舞台にした事件から一年、同心の井筒平四郎のまわりでまたまた不思議な事件が起こりだす。 前作『ぼんくら』の続編です。 と書いておいて恐縮ですが、私『ぼんくら』の感想書き忘れておりましたぁ!! というのはぼんくらを読んで、いつもの宮部さんのような、物語の小さな出来事の何から何まですべてがつながり、すっきりと明るい未来を思わせるような終わり、とはほど遠く、なんだろうこれは?どうしたのだろう?何か大切な部分を抜かして読んでしまったのだろか?などと感じて読んでいたからなのです。 そんなこんなで読み終えてなお書きあぐねていてド忘れしてしまったようです(悲) この『日暮らし』は300ページを超える上下巻ではありますが、あっという間に読めます! 短編的に語られていて、それぞれの登場人物を通して語られてゆくのですが、その話の一つ一つが見事に最後につながってゆきます。 そしてなにより前作ぼんくらでのいろいろなことが説明されてゆきます。 これでこそ宮部さん!おでこ、弓之助、政五郎、葵、お徳、久兵衛、特徴ある登場人物の数々、事件の中にもあたたかく解決を導こうとする平四郎。 下巻の後半になった頃には「まだこの物語の中にいたい…」そう思わせられる一冊でした。 『ぼんくら』も文庫で出たようだし、改めて買いなおしてゆっくり読み直そう!!と思うのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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