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April 7, 2005
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カテゴリ:♪本の覚え書き♪
魔術師(イリュージョニスト)

ある音楽学校で女子学生が殺された。パトロール中の警官に現場を目撃されるが、犯人は密室からこつぜんと姿を消してしまう。四肢麻痺の科学捜査官リンカーン・ライムと警官のアメリア・サックスは、容疑者がマジシャンであると気づきマジックに詳しい協力者としてカーラという芸名の若手マジシャンに協力を依頼する。次々にめまぐるしく起こる殺人事件、二転三転する動機、手玉に取るように逃げるマジシャン。はたして科学捜査でマジシャンを捕まえることはできるのか…。


宝島社の「このミステリーがすごい!2005年版」ではほとんどの人が「おもしろい!」と挙げていたこの作品、さっそく予約を入れて手にしてみると分厚いこと一ページが二段組で505ページという本でした。

ジェフリー・ディーバーの他の作品を見ても二転三転はあたりまえという作者なだけに、この題名はすごそうだなぁと読む前からワクワクしちゃいました。
読んで納得そのとおり!いったいどこまで続くのやら…というくらいです。

『奇術は効果(エフェクト)と手段(メソッド)の二要素から成り立っていると考える。エフェクトとは観客の目に映るものであり…メソッドとはエフェクトの陰で行われる秘密で、これがエフェクトを発生させる。』
と本の最初に紹介があります。これだけでもへぇ~と思っていると、カーラが『誤導こそイリュージョンの核をなす』と言って物理的な誤導と心理的な誤導についてをライムやサックスに手品を用いながら説明するところなどは、手品でもマジックでもイリュージョンでも「すべてはそれなのか!」などと勝手にわかった気になってしまうくらい読んでいて楽しかったです。


ニューヨークのセントラルパークを見下ろせる部屋に、あらゆる最新機器をそろえてベットに横たわり事件解決のために頭を働かせるライムと、その手足となって現場での捜査を進めるサックスは、そんなレクター博士をマジシャンにしたかのようなこの殺人鬼の先手を打つべく走り回ります。

それだけでも緊張感たっぷりなのに、今回はサックスの昇進試験や協力者のカーラの母親の介護の現実などいろいろな問題も同時進行して、それがさらに最後で広がりをみせるなどしているために本の中身は無駄なくぎっしりでこの厚さになったのか!という感じです。

おかげで読み始めてからはまさにノンストップ。途切れることのない緊張感にひっぱられつつあっという間に読み終えてしまったのでした。


ボーン・コレクターから始まったこのシリーズ、ここへきて更なる作者の力量を見せられたという感じです。それだけにこの次はいったいどんな題材で登場するのかメチャクチャ興味津々なのでした。
ジェフリー・ディーバーおそるべし。





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Last updated  August 15, 2005 10:01:27 AM
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