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September 3, 2005
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カテゴリ:♪本の覚え書き♪
今ここにいるぼくらは

大人になったぼくが親しい誰かに、なつかしい自分の子供の頃を語っているそんな文章で始まっていました。
それも少々まじめで、おしゃべりではなくどちらかというと物静かな人という印象の話し方です。

川が一番の遊び場で、その土手の草むらで虫を追い、家では昆虫図鑑に見入っているような博士。少年だった頃の博士にとっては大冒険ともいえる川の始まりを見に行こうとする話。

クワガタに心ひかれクワガタを求めてオオカミ山に入り、経験したとんでもない話。

関西から引越してきて言葉の壁などでなじめなくて子供心にも悩み、出会った王子様の話。そして再会。いろいろなことが実は繋がっていたりする不思議な縁の話。

子供のときの博士の視点や大人になって思い出話をする博士として語られている、さわやかな少年小説でした。

主人公の博士が引っ越した先の子供達がしゃべる言葉遣いが、千葉県生まれの私にはすんなり読めて言葉の上がり下がり具合までわかってしまうことがみょうにおかしくて、博士のとまどいがよくわかりました(笑)。

ここは自分のいるべき場所ではないんだ…という胸が少し苦しいような感じ。これって私は今でもいろいろな場所で感じます。でも、じゃあどういうところが自分の居場所なのかと言われても答えることはできず、自分の居場所ではないと感じないところを探しながら生きてきたように思います。

一人暮らしをしていて次の部屋を探すときも、いろいろな条件に当てはまった物件の周りを歩き必ず中も見せてもらって、そこで暮らす自分を想像したとき「ここではない…」と感じるか感じないか、「ここだ!」と感じなかったら即断って次の物件を見に行く。

仕事を変わったときもその会社の広告とか条件を見て何かを感じ、面接時間よりも早く行ってその周りを歩いてみて、面接しにその会社に入って「ここだ!」と感じられるか。すべてそんな風に決めてきた気がします。

博士少年はこの先自分の「ここだ」をどんなふうに見つけてゆくのでしょう。家を継がなければならない彼は…、小学生だというのに家を出ると決めてすべてに接している彼は…。そんな彼らのこれからがとても楽しみで気になる物語でした。

自分の居場所を探す。子供達にも読んで欲しいなぁと思う一冊でした。





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Last updated  September 6, 2005 09:36:56 PM
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