カテゴリ:♪本の覚え書き♪
東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。 バチスタ手術は、学術的な正式名称を「左心室縮小形成術」という。一般的には、正式名称より創始者R・バチスタ博士の名を冠した俗称の方が通りがよい。拡張型心筋症に対する手術術式である。肥大した心臓を切り取り小さく作り直すという、単純な発想による大胆な手術。(本書より) 少し前まで『医龍』というドラマでも取り上げられていましたが、このごろ忙しくてまったくテレビが見られない私だったので、図書館へ予約を入れておいたのです。 でもきっと内容や設定はちがうのでしょうね(クスン)。 本の内容ですが…おもしろかったです♪ 不貞愁訴外来(ふていしゅうそがいらい)という見ただけでは何の病気を治療するのかわからないような外来を担当する医師「田口」によって語られる調査のゆくえ。しかし彼の上に厚生労働省の白鳥なる摩訶不思議な人物が現れることによって調査は混迷しつつも一気に進んでゆきます。 哲学者か精神科の会話かという田口と白鳥のやりとりで、シリアスに進んでいた事態が急変するところは、まるで別の話かと思うくらいに切り替わって楽しめました♪ 白鳥はとってもすごいキャラでした!もし次回作があるならばまたまた田口先生が何かを背負い込み、最後の方で白鳥が参上してもみくちゃになりながら解決へと高速回転してゆくのでしょうね。 う~ん!ぜひ読んでみたいでっす。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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