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August 11, 2006
カテゴリ：♪本の覚え書き♪
 熱愛・不倫・失恋・片思い・男嫌い・処女、そして、くされ縁・友愛・レズビアン…。様々な女性の揺れ動く心情を、独特のタッチで描く。愛しい風が吹き抜ける、珠玉のような短篇小説集。 ほんとにたくさんの恋模様が描かれていました。 マーケットもだめだった。さんまの顔がいやによそよそしいなあ、と最初に思ってしまうと、あとはもうどの魚もわたしのことを避けているようにしか見えなくなった。 『ハッカ』の中の表現で、別れた彼をふと思い出してしまった主人公の様子なんですが、いいんです。 『コーヒーメーカー』では、これなくなった恋人を思って、主人公がコーヒーを入れている様子が、もどかしいくらい伝わってきます。 短時間にいろんな世界をのぞけるそんな川上さんの物語でした。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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