カテゴリ:♪本の覚え書き♪
屋根から落ちてきた泥棒がお父さんに?! 中学生の双子の兄弟と、ひょんなことからその父親代わりをすることになったプロの泥棒。次々に起こる事件を3人がユーモアたっぷりに解決します。 やっと手に入りました♪ 宮部みゆきさんのこの本だけ読んでいなかったんですよね~。しかしいつも手元に本がいっぱいどいう状態だったことと、宮部さんのこの頃の作品はけっこう棚をチェックすると目にすることができたので、手持ちの本が少なくなってさらに図書館へきたときに棚にあったら借りよう♪ などと思っていたのです。 ところが気づかぬうちにドラマ化されていたようで、棚にない日が続いていたのです。 ひねくれ物でいこじな私としてはここまで待って、いまさら予約を入れるのがとってもしゃくで今日になってしまったのでした(笑)。 しかしとってもおもしろかったです!! ユニークな設定、発想のおもしろさ、人情がしみでる展開などなど初期の頃の宮部さん満開~♪という内容でした。 ここのところ宮部さんの難しくて硬い作品ばかり読んでいたからよけいに楽しかったのかも♪♪ 頭が切れて腕のいい泥棒が盗みに入った家の屋根で雷に打たれる。その家の隣に住む中学生の双子に発見され、スティーブン・キングのミザリーよろしく医者を呼ぶこともなく手厚い看護だけで泥棒は救われる。 そしてなんとその双子の両親がそれぞれ家出中(笑)。しかし双子はお互いを必要とはしても両親を必要とはしていなかった。 そんなこんなから双子は、どうしても親が必要なときに保護者のふりをしてくれるよう泥棒と取引をする。 これだけ記すと絶対にありえない~。と思うのですが、それを違和感なく進めてゆくところが宮部さんならではなのです♪ 小説現代に一話ずつ掲載された双子と泥棒とその元締めによる7つの短編がここに収められているのですが、時間をあけずに続けて読むということによって、最初の物語からいかにしっかりした設定で作られていたかがはっきりとわかりました。 そしてそれぞれ冒頭は双子と泥棒の奇妙なつながりを説明するところから始まるのですが、毎回楽しい説明のしかたで始まるのです。宮部みゆきさんの引き出しの多さと工夫がここだけでも楽しめました。 宮部さんには愛すべき登場人物たちがたくさんいるということをいまさらながら思いだしました。 宮部さんの短編集…あなどれません(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 11, 2006 08:16:35 PM
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