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December 28, 2006
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カテゴリ:♪本の覚え書き♪


滝沢馬琴のひとり息子と結婚した土岐村てつ。とついで早々にみちへと改名させられ、優しそうに見えた夫は癇性持ちで、舅は何でも自分で仕切らないと気がすまない。心の休まる日はないが、持ち前の明るさで乗り切ってゆく。


山田風太郎さんの『八犬伝』は八犬伝そのものの物語と同時にそれを書いていた頃の馬琴の生活を本人が語っているような形をしていたので、今回読んだ『馬琴の嫁』は、その生活ぶりを今度は息子の嫁であるみちの側から語られているものでした。なつかしい馬琴家をまたまたのぞき見たという感じで楽しめた一冊でした。

馬琴は日記を残していて、高齢で目が悪くなった馬琴はそれをみちに引継がせます。そしてそこから読み取れる滝沢家の様子はそれはそれはすごいものです。

こんなところでよくぞ我慢して使えていたものだとみちには感心しきりです。

来るお手伝い来るお手伝いすぐにねをあげてやめてゆくような病人の絶えない滝沢家。
それだけで恐ろしいものがあるというのに、馬琴は頑固、その嫁の百と息子は大の癇癪もち。

それらを乗り越えたおかげでみちはこうして名を残し、私もすばらしい八犬伝を読むことができたのだなと心から感謝してしまいました。

私は群さんの本は楽しいエッセイのようなものしか読んだことがなかったので、どんな内容になっているのかとても楽しみにして待っていた本でした。

群さん。私に新たな一面を見せてくれる楽しい一冊となりました。






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Last updated  December 30, 2006 05:25:54 PM
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