カテゴリ:♪本の覚え書き♪
警察官人生二十五年。不祥事をめぐる玉突き人事のあおりで、強行犯係の捜査員から一転、単身赴任の駐在勤務となった巡査部長の川久保。「犯罪発生率、管内最低」の健全な町で、川久保が目撃した荒廃の兆し、些細な出来事。嗅ぎつけた“過去の腐臭”とは…。捜査の第一線に加われない駐在警官の刑事魂が、よそ者を嫌う町の犯罪を暴いていく、本物の警察小説。 いわゆる駐在さんはテレビドラマにおいても、何か事件があって駆けつけた刑事さんたちに、現場の状況や関係者の様子を敬礼して伝え、その場を辞します。 そんな駐在所勤務の川久保さんが、周りの住民や刑事との距離を彼なりにうまく保ちつつ、独自の捜査をしてゆく姿が描かれていました。 読んでいて、すべてをうまく丸めてゆくのでも媚びへつらうのでもない川久保さんの姿にとても共感して「いいぞ、がんばれ!」と応援している私がいました。 言う事は言う、黙るところは黙る、しかし自分の信念は根っこの方で守っている。 そんな川久保さんの姿に自分を重ねて反省しきりでもありました。 刑事が打ち切りといえば終わりとなってしまう理不尽さが残されるところなど、本当はこうなんだろうな…と思えてしまうから恐いところでもあります。 そんな彼には、町の中の裏事情をぽつりぽつりと語ってくれる元郵便配達員の片桐さんがいるのですが、このペアがいい感じでスパイスとなってました。 シリーズになるといいなぁ♪私にとってまたまた目が離せないコンビの登場でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 25, 2007 06:20:16 PM
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