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April 27, 2007
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カテゴリ:♪本の覚え書き♪


時をこえて届くあの頃からの贈りもの。儚いけれど、揺るぎない―「家族」という絆。デブねこの赤い首輪にはさんだ手紙がつなぐ、ぼくとタカキの友情『モノレールねこ』。夫を待つ時間に取り組んだ白いパズルの中に、犬の気配が『パズルの中の犬』。家族をいっぺんに失った中学生の私と、ダメ叔父さんの二人暮らし『マイ・フーリッシュ・アンクル』。私と偽装結婚したミノさんは、死んだ婚約者がそばにいると信じていた『シンデレラのお城』。ロクデナシのクソオヤジに苦しめられてきた俺に、新しい家族ができた『ポトスの樹』。会社で、学校で、悩みを抱えた家族の姿を見守るザリガニの俺『バルタン最期の日』。


私の中では表題作のモノレールねことバルタン最後の日が特に心に残る作品でした。

子供の姿を見ていると私はこうだった、あぁだったとか、どうしてこんなこともわからないの!などと怒ったりもするわけですが、よくよく思い出してみると、そんなにも道理がわかって分別ある行動をとれるようになったのは、ずっと後のことだったと気づくのです。特に妹達と昔の話をしているとけっこう忘れちゃってるもんだな…と実感するんです。

今振り返ってみてもとても仲の良かった姉妹だったような感じしか残っていないんですよね。
でも昔のことをそれぞれ語っているとそのときの様子が詳細に浮かびだして、一番下の妹がかくれんぼの鬼になったときに二人して絶対に登れないようなところへ上がって、苦労して探している様子をうかがってクスクス笑っていたこととか思い出すわけです。

けっこういじわるなこともしてたな(笑)。

そんな今の私だからこそ、大切なことをすっかり忘れてしまっていたり、記憶の奥底へしまわれてしまっていたりすることがすんなり信じられたし、他のなにものとも違う姉妹のつながりを改めて感じました。

そういうことを語るためにかそれぞれの短編の中でいろいろな生と死が出てきて、一冊読み終えるとちょっと重い感じも残るのですが、それぞれはさっぱりと、でも心に響くそんな物語となっていました。


そういえば!この本を予約したのはNHKのBOOKレビューという番組であさのあつこさんがこの本について語っていたからでした!

その中で『モノレールねこは特に大事件があるわけではないが、読み終えて「あ~生きてみようかな」と生きにくい今、改めて思える本』だと言っていたからなのですが、どれもこれも大事件ばかりだったような気がする私なのでした(笑)。





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Last updated  April 30, 2007 09:43:49 PM
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