カテゴリ:♪本の覚え書き♪
坂本龍一、池沢夏樹、京極夏彦など、20人が思い入れを込めて選んだ、イチオシの10冊。それぞれの分野で活躍している人々の形成に多大な影響を及ぼした本とは。『ダ・ヴィンチ』に連載したものを1冊にまとめました。
選ばれていた本はマンガであったり文献であったり写真集であったりと様々でしたが、それらを選んだいきさつがとても興味深く語られていました。ここでは気になる人の気になる本をリストアップしました 坂本龍一 ●インスピレーションをもらった10冊 ○本を読んでメロディーが浮かぶことはないけれど、僕が音楽を作るためのベースになっているんだ 「<戦前>の思考」柄谷行人 「YAWARA!」浦沢直樹 「ヘルメスの音楽」浅田彰 「探求1」柄谷行人 「BANANA FISH」吉田秋生 「コインロッカー・ベイビーズ」村上龍 「千年の愉楽」中上健次 「ナニワ金融道」青木雄二 「言葉と物」ミシェル・フーコー 「日本近代文学の起源」柄谷行人 池澤夏樹 ●南海文学10冊 ○土地、金銀、科学的知識、そして楽園。人は価値あるものを求めて南へ向かう 「ロビンソン・クルーソー」デフォー 「ビーグル号航海記」チャールズ・ダーウィン 「白鯨」メルヴィル 「中島敦全集 (南島譚)(環礁)など」ちくま文庫 「テンペスト」ウィリアム・シェーkスピア 「雨・赤毛 モーム短篇集」モーム 「月と六ペンス」モーム 「宝島」スティーブンソン 「十五少年漂流記」ヴェルヌ 「コロンブス航海誌」林屋永吉 沢木耕太郎 ●世界を一緒に旅した10冊 ○いつかは仕事とは関係なく、カミュの詩的なエッセイを持ってアルジェに行ってみたい。 金子光晴を20年かけて理解していく様子。感動的だった山本周五郎の「さぶ」。紀行文を書くときのヒントとなった「マラケシュの声」。イタリアで読み直した「忘却の河」。そんなことを語っていました。 「問いかけるイエス」荒井献 「カミュの手帖1935~1959」大久保敏彦 「忘却の河」福永武彦 「ちょっとピンボケ」ロバート・キャパ 「パーフェクト・スパイ」ジョン・ル・カレ 「金子光晴詩集」村野四郎 「さもなくば喪服を」D・ラピエル、L・コリンズ 「いやな感じ」高見順 「マラケシュの声」E・カネッティ 中国詩人選集季賀」荒井献 「さぶ」山本周五郎 北方謙三 ●我が郷愁の10冊 ○小遣いをすべて本に注ぎ込み親から金を騙しとってでも本屋に通った日々 「血の収穫」ダシール・ハメット 「われらの時代に」ヘミング・ウェイ 「怒りの葡萄」スタインベック 「ハックルベリィ・フィンの冒険」マーク・トウェイン 「モンテ・クリスト伯」アレクサンドル・デュマ 「名誉と栄光のためでなく」ジャン・ラルテギー 「宮本武蔵」吉川英治 「処刑の部屋」石原慎太郎 「静かなドン」ショーロホフ 「岬」中上健次 奥居香 ●私にメロディーをくれた10冊 ○ツアー中、鞄に文庫3~4冊入れておく。著者は一人の作家に統一してね。 プリンセスプリンセスの生みの親は一冊の詩集だった。「情操」面での育ちのいい娘。という言葉が残りました。 「ROLLING STONE THE PHOTOGRAPHS」川本三郎 「アメリカ合衆国」本多勝一 「中国の旅」本多勝一 「ビートルズを作った男 ブライアン・エンプスタイン」レイ・コールマン 「沈黙」遠藤周作 「海と毒薬」遠藤周作 「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キース 「武器よさらば」ヘミングウェイ 「リルケ詩集」リルケ 「チッチとサリー 四季」みつはしちかこ 井上陽水 ●心に残る10冊 ○予定調和はつまらない。脈絡のないもの、シュールなものに何か感じる 話の中で陽水さんと沢木耕太郎さんの交流、吉行淳之介さんへの緊張、山田詠美さんの指、色川武大への興味など異色な交流がおもしろかったです。 「映画街」ヒッチコック トリュフォー 「120%COOL」山田詠美 「井上成美」阿川弘之 「象が空を」沢木耕太郎 「怪しい来客簿」色川武大 「引越貧乏」色川武大 「旦那の意見」山口瞳 「汝の父を敬え」G・タリーズ 「贋食物誌」吉行淳之介 「夢声戦争日記」徳川夢声 宮沢和史 ●カオスへと向かう10冊 ○ガキの使い…、天才バカボン、おれたちひょうきん族など異常なまでのお笑い好き 「きりぎりす」太宰治 「ホテルアジアの眠れない夜」蔵前仁一 「世間知ラズ」谷川俊太郎 「ルー・リード ワイルド・サイドを歩け」ピーター・ドゲット 「底抜けカフェテラス」しりあがり寿・西家ヒバリ 「天才バカボン」赤塚不二夫 「十年ゴム消し」忌野清志郎 「火の鳥 宇宙、生命編」手塚治虫 「アコークロー」宮里千里 「赤い花」づけ義春 山田詠美 ●別世界へ行ける10冊 ○単純に楽しく読めて、別の世界にトリップできる そういう感じのものを選んでみました。 読書家というよりは乱読家である。読むべき対象は内外の文学に留まらず、新聞から広告まで。さらにはガイドブック…そんな詠美さんに共感してしまいました。 「ホワイト・バタフライ」ウォルター・モズリイ 「JUKE JOINT」Birny lmes 「ジョゼフとその恋人」クリストファー・デイヴィス 「なしくずしの死」L=F・セリーヌ 「中上健次全集」 「BANANA FISH」フラワーコミックス 吉田秋生 「レストランで覗いたニューヨーク万華鏡」横川潤 「ミストラルの娘」ジョディス・クランツ 「魍魎の匣」京極夏彦 「夏の災厄」篠田節子 いとうせいこう ●「ユーモアは勇気だ!」の10冊 ○ここに挙げた10冊は生きていく勇気を感じさせてくれます。 太宰治のアイデアに徹底的に落ち込まされ、中上健次のユーモアに何度も笑わされ… 「ヒューモアとしての唯物論」柄谷行人 「虚構の春」太宰治 「日輪の翼」中上健次 「虫づくし」別役実 「城」カフカ 「羽根をむしられて」ウディ・アレン 「ホテル・ニューハンプシャー」ジョン・アーヴィング 「別れのワルツ」ミラン・クンデラ 「むずかしい愛」カルヴィーノ 「園芸家の12ヵ月」カレル・チャペック 京極夏彦 ●'96年、年頭に読んだ10冊 この世に面白くない本など一冊もないのです。 ○本は全部好き。とても選ぶことはできません。そんなわけで特定の10冊を選ぶのではなく、1996年1月1日~10日までに読んだ10冊を紹介する。 「古事類苑 神祇部四」吉川弘文 「讀群書類從 第二十六輯下 釋家部三」讀群書類從完成會 「謎ジパング 誰も知らない日本史」明石散人 「風来忍法帖」山田風太郎 「明治(空想小説)コレクション」横田順彌 「共古随筆」山中共古 「アサヒグラフ別冊 戦中戦後紙芝居集成」朝日新聞社 「宗教民族集結4 庶民信仰の諸相」五来重 三谷幸喜 ●気分転換に読んだ10冊 ○脚本の仕事のおかげで、まったく知らない世界に、本を通して触れられるのがおもしろい 「近世事件史年表」明田鉄男 「吹替映画大事典」とり・みき 吹替愛好会 「ビリー・ワイルダー自作自伝」ヘルムート・カラゼク 「別冊太陽 戦国百人」尾崎秀樹ほか 「1995MOVIES UNLIMTED VIDEO CATALOG」 「サーバーのイヌ・いぬ・犬」ジェームズ・サーバー 「生命判断」野末陳平 「クロースアップ・マジック事典」松田道弘 「透視術入門」亀田一弘 「体験的骨董用語録」中島誠之助 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 2, 2007 05:27:12 PM
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