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カテゴリ:健康
痛風発作は大変な痛みを伴い、風が吹くというわずかな刺激ですら痛みを引き起こしてしまうという事が痛風の名前の由来となっています。体の低い位置にできる事が多く、足の関節に発症すると、屈強な成人の男性でも数日は歩けないといわれるほどの痛みを発するとされます。
最近では「プリン体ゼロ」という表示がされた商品も見られる事から、プリン体が痛風の原因となるという認識も定着してきたように思えます。プリン体が分解されると尿酸となり、それが血液中に増える事で痛風へと繋がってしまいます。 プリン体は細胞内に存在する事から、あらゆる食品の中に存在します。プリン体を多く含む食品としてはレバーやホルモン、魚の卵などが知られ、乾燥させて細胞が凝縮されている食品も含まれている比率が高くなっているという事から、魚の干物や乾燥シイタケなどもプリン体を多く含んでいるとされます。 日常的にプリン体を多く含む食品を食べ続ける事や尿酸は老廃物である事から、代謝が下がってしまう、排出する腎臓の機能が低下するなどの理由で血液中の尿酸値は上昇する事となります。また、アルコールには尿酸値を高くする傾向がある事から、プリン体を多く、アルコールも含んでいる事からビールは痛風に悪い飲料とされています。 ビールにプリン体が多いとされる理由の一つに、ビールを発酵させるビール酵母の存在があります。ビール酵母はプリン体を比較的多く含む事から、ビールのプリン体量を高めてしまう事が考えられるのですが、製造の際、ビール酵母は濾過されてしまう事から、日本で主流となっている透明度の高いビールはビール酵母をほとんど含んでいないとされます。 実際、ビールに含まれるプリン体の量は100mlあたり5~7mg程度とされ、鶏レバーの312mg、かつお節の493mg、乾燥シイタケの379mgと比べて非常に低い事が判ります。 そのためビールは痛風とは無関係なようにも思えてくるのですが、ビールにはアルコールが含まれています。アルコール自体が尿酸の排出を妨げる働きを持ち、分解する際に水分を使ってしまう事も尿酸値を上昇させる事に繋がると考える事ができます。そうなると最近見掛ける事が多くなったプリン体ゼロというビールも、それほど関係がないのではと疑問が生じてきてしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年12月11日 08時14分13秒
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