885144 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

健康コラム

健康コラム

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

ニンタマ博士

ニンタマ博士

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

鱧(ハモ) 天然活… 料理長52歳さん

2013年03月19日
XML
カテゴリ:健康
 狂牛病に良く似た自己触媒型の神経変性症というと、「クロイツフェルトヤコブ病」が広く知られています。頭部の手術を行った際、縫合に使用してヒト乾燥硬膜を移植された多数の患者の中から不随意運動と急速に進行する認知症が見られ、発症後、1~2年ほどで死に至る怖ろしい病として奉告されているクロイツフェルトヤコブ病は、ヒト乾燥硬膜に含まれていた異常型のプリオンが原因として引き起こされるプリオン病として知られています。

 ヒト乾燥硬膜を介して体内に入り込んだ異常型のプリオンが引き金となってクロイツフェルトヤコブ病が発症するのであれば、同じく自己触媒型の神経変性症の一つであるアルツハイマー病も同じメカニズムで感染するのではないか、一抹の不安が過ぎってしまうのですが、その心配はない、そういっても差し支えのない研究結果が報告されています。

 クロイツフェルトヤコブ病は人の乾燥された硬膜を開頭手術によって移植するという、日常生活ではありえない経路によって感染が起こっており、おそらく経口感染は起こらないというか、人の硬膜を口にする事自体がありえない事なので、極めて特殊な状況下において感染が行われたという事ができます。

 アルツハイマー病においてそうした特殊な状況が起こった場合、感染が引き起こされるのかについて先日行われた研究は興味深い結論を導き出していました。

 アメリカでは1963年から死後の脳下垂体由来の成長ホルモンの注射が行われていました。1985年に遺伝子工学によって作り出された成長ホルモンが登場するまでの約20年間に渡って7700人ほどのアメリカ人が注射を受けたとされ、そのうちの200人以上がクロイツフェルトヤコブ病を発症したとされ、脳下垂体提供者にクロイツフェルトヤコブ病患者が含まれていて、死後下垂体由来の成長ホルモンに異常型のプリオンが混入していた事が原因として考えられています。

 そうした事態を受け、その後30年に渡って追跡調査が行われた結果として、クロイツフェルトヤコブ病を発症した人はいてもその他の自己触媒型神経変性症を発症した人がいない事から、クロイツフェルトヤコブ病以外の神経変性症に関わる異常型のプリオンには感染性がないという結論が得られています。

 アルツハイマー病を引き起こす異常型のアミロイドタンパク質に感染性がないという事は一安心という感じがするのですが、そうなると異常型のアミロイドタンパク質はいつ、どこからやって来るのか、新たに気になる事が増えてしまったようにも思えてきます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年03月19日 07時58分01秒
コメント(0) | コメントを書く
[健康] カテゴリの最新記事


フリーページ

カレンダー

コメント新着

舟橋美江@ Re:外国ライス(3)(06/07) ここで書かれていた「クスノキ屋」は、私…

© Rakuten Group, Inc.