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熊本県の赤ちゃんの… New! 料理長52歳さん

2013年03月27日
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カテゴリ:健康
 先日、珍しく夜の街を歩いていて物凄く酒臭い若い女性とすれ違い、時代は変わったという気がしていました。本人にはそれほど酩酊しているという感じではなかったのですが、他人事ながらあれだけの状態だと次の日まで大変なのではと思えてきます。

 個人差によるものが大きいとは思いますが、酒を飲む人のほとんどが二日酔いを経験するとされます。昔から著名な人々による二日酔いを後悔する名言はたくさん残されていますが、なくなる事なく繰り返される事には、後悔先に立たずの典型例なのかもしれないという事もできます。

 サプリメントの開発を行っている知り合いから、二度ほど二日酔いを防ぐ、不快な症状を軽減するという開発中のサプリメントを見せられた事があるのですが、いまだに製品化されていないという事は効果を生じさせる事が難しいのか、需要が見込めないのかと考えてしまいます。

 不快な症状が発生して初めて後悔する事から、事前に備えておくという事は難しいのかもしれませんが、最近注目されているナノ技術を使った新たな手法で二日酔いの予防に効果的な新薬が登場する可能性がいわれるようになってきています。

 共に働く酵素は細胞内で近い位置にある事にヒントを得た今回の研究では、アルコールを分解するアルコール酸化酵素とアルコールの分解によって生じ、有害な副産物となっている過酸化水素を分解する酵素、カタラーゼをナノ粒子内に閉じ込めるという試みが行われています。

 複数の酵素を微粒子の中に閉じ込めるという研究はこれまでも行われていますが、粒子内に閉じ込める酵素の数や比率、配置などを制御する事は困難となっていました。そのため今回の研究ではそれぞれの酵素の働きを阻害する薬剤をDNAで連結させたものを使い、酵素の量や比率、配置を固定化させるという手法が採られています。

 量や比率、配置を固定させた後、水に溶けるポリマーでコートして阻害薬をDNAで連結したものを取り除く事によって「ナノ粒子固定化酵素複合体」と呼ばれる薬剤が作り出されるのですが、飲酒後の服用で速やかにアルコールが分解される様子が観察されています。

 残念なのはコート剤のポリマーに発ガン性が懸念されているアクリルアミドが使われている事から、安全性に対する疑問が払しょくできない事やアルコールを速やかに分解する事はできても、副産物として生じ、二日酔いの際の頭痛の原因となるアセトアルデヒドを分解する酵素は扱いが難しい事から含まれていないため、頭痛を感じる時間の訪れが早くなってしまう事が考えられます。

 まだまだ先は長そうに思えながら、一番の二日酔いの予防法は適度な量を守るという簡単な方法にある事を考えると、最新テクノロジーを使った最先端の研究にも微妙なものを感じてしまいます。





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最終更新日  2013年03月27日 08時00分07秒
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