|
カテゴリ:健康
スポーツを観戦するという事はほとんどなく、唯一、バイクのレースの最高峰クラスのみ観ています。レースが観たいという訳でもなく、レース用のバイクが好きという事でもなく、一人の選手の活躍が観たいだけという事から、その選手がリタイアしてしまうとその時点で観戦を止めてしまう事もあります。
先日、その選手がプラクティス中に激しい転倒を起こし、大腿骨の開放骨折という大怪我を負うという事故がありました。シーズンはまだ3分の1ほどしか経過していないのですが、怪我の程度からシーズン中の復帰は不可能とまでいわれ、シーズン中に復帰できたとしても最終戦に参加するくらいといわれていました。 それが一か月ほどでサーキットに姿を見せ、復帰第一戦こそ怪我の影響が感じられましたが、その後は驚異的といえる回復を見せ、シーズンの後半を走る姿を観る事ができました。そうした驚くほどの回復の裏には最新の超音波を使った骨折治療があるといわれ、最近、注目を集める事となってきています。 超音波を用いた治療法は「超音波パルス療法」と呼ばれ、スポーツ選手の骨折治療に用いられてその治りの早さが知られるようになっています。 超音波パルス療法は骨折した箇所を手術などで修復し、固定した後で骨折部分に超音波を毎日照射して骨の接合を促します。超音波の照射自体はこれまで超音波診断などで用いられてきたものと周波数的には同じものとされますが、超音波診断機が途切れなく超音波を照射し続ける事に対し、骨折治療には断続的なパルス波として照射されるという違いがあります。 毎日の照射が必要となりますが、照射時間は1日1回20分程度とされ、手軽で負担が少ない少ない割には骨を作る細胞が超音波の刺激を受ける事によって、骨が作られる過程が早められるという大きな効果を上げる事ができるとされています。 超音波パルス療法はパルス波というメカニカルストレスを逆手に取ったもので、細かなメカニズムが判ってきたのは最近の事ですが、完治するまでの時間が早くなる事に加え、副作用がない事や治療期間が短い事でその間の筋力の衰えも少なくしてリハビリを軽減させるなどの効果も考えられ、今後、普及する事が望まれる治療法となっています。骨折には縁がない身ですが、万が一の時にはお願いしたいと思ってしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月09日 07時56分11秒
コメント(0) | コメントを書く |
|