カテゴリ:囲碁
これまでいろいろな人が対局する様子を見て、印象深い思い出はいろいろあるが、今日はもっとも衝撃を受けた体験談。
おそらくまだ私が学生の時だったと思う。日本棋院で行われた何かの大会に参加していた時のこと。何気なく2階の一般対局室を眺めていて、ある対局に目を奪われた。大人の男性と対局しているのは、小学生くらいの女の子だ。この女の子を見てハッと息を飲んだ。 私が今まで見たことがない美少女だった。小説などで美少女という言葉はよく使われているけれど、それと実感するような経験はあまりない。かわいい子は大勢いるけれど、美少女とは違う。その子は、私が生まれて初めて見る、まさしく美少女だった。 しかし、驚いたのはそれだけではない。少女の打ちっぷりを見て衝撃を受けたのだ。見事な手つきでほとんどノータイムで力強くビシビシと打っている。しかも、すごく筋が良くて強い。これは自分より強いかも知れないと思った。こんな少女がこれほど打てるとは、何者だろうと興味を抑えられなかった。 たまたま、大会に参加していた友人が彼女のことを知っていて話かけていたが、少女はほとんど喋らず黙っていた。それがまた神秘的な印象を受けた。 この時の印象が鮮烈で、その後少女の事がずっと気になっていた。あれほどの打ち手が、埋もれるはずはないと思ったが、ずっと名前を見る事はなかった。しかし彼女は大学に入ってから一気に有名になり、その後プロ入りした。梅沢ゆかりプロである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[囲碁] カテゴリの最新記事
|
|