カテゴリ:政について
【萬物相】孤独死する日本人
(2007年10月15日 朝鮮日報) ニューヨーク・タイムズは記事の中で「日本では生活保護制度が“資格”ではなく“物ごい”と思われている」と指摘した。 日本の孤独死の裏には、困窮する人々の事情に配慮しようともしない公務員の冷淡な姿勢が存在する。 さらには、どんな事情があろうと他人に泣き付くことを見下げた行為だと考える日本人独特の「体面」意識も関係している。 この事件は、福祉問題には世界第2位という国の経済力や、複雑な制度の整備よりも、まずは温かい心で対処していくことが何よりも重要であることを教えてくれる。 北九州市で生活保護を「打ち切られて」死亡した52歳の元タクシー運転手の話である。 介護保険導入のときにも推進派の人々から下記のような意見があった。 福祉=措置=お上のくだされモノから保険=加入者の権利への転換は制度の向上のために有意義なこと。 福祉から介護保険に切替えるべき。 嘘だぁ~っ! 社会保障負担を下げるためと称して厚生労働省は、医療も介護も給付内容の切り下げを実施している。 元は税金であり、社会保険料であるにもかかわらず、担当している役人や一部の政治家は、いまだに「自分たちのもの」=「自分たちの考えだけで制度をつくるもの」としか思っていないのだ。 進行性小脳変性症から多系統萎縮症になった、義母がいる我が家は、医療制度、介護保険のレベルダウンを痛切に感じている。 1リットルの涙 人を殺す社会保障(特に生活保護)に制度として、正義はない。 社会保障を有効なものとすべく、一刻も早く、国民の手に取り戻すべきである。 日払いの安い賃金で必死に働く「ネットカフェ難民」も同根の問題。 母親の介護のため東京と九州を毎週往復したことは美談だ。 しかし、交通費だけで数千万かけた人物に、「やはり介護は家族自身の手で」とは言われたくない。 舛添厚生労働大臣は福祉や社会保障に正義を持ち込んでくれるだろうか? グローバル・ルールと誇ることができる、GDPに相応しい社会保障制度を実現して欲しい。 介護保険サービス利用のヒント集 知っていれば得する介護保険サービス利用のヒント集(2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月16日 07時54分34秒
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