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『銃・病原菌・鉄 上巻』
著者 ジャレド・ダイアモンド 訳者 倉骨 彰 草思社文庫 2012年2月10日 本書の執筆目的(理由)と構成は、プロローグに記載されている。 執筆目的は、人類社会の差異、格差を民族間の生物学的差異に根拠を求める考えが間違いであることの、納得できる説明をさまざまな学問成果を援用し示すこと。 構成は、第1部が人類史1万3千年の概略とそれぞれの環境の差異を分析する。 第2部は、食料生産に関わる諸要因の分析から、ヨーロッパ人がアメリカ大陸先住民を征服できた直接の要因の考察する。 第3部は、文明の多様な展開と不均衡の直接の要因と究極の要因を結ぶ因果の連鎖の探求。文字の果たした役割の考察する。 第4部は、第2部と第3部の考察の結果が、各大陸と重要な島々の歴史的経緯との整合性の検証を行う。 「富」の著しい偏在の正邪を問う、といった文化的価値観は排されている。 目 次 日本語版への序文 プロローグ ニューギニア人ヤリの問いかけるもの 第1部 勝者と敗者をめぐる謎 第1章 一万三○○○年前のスタートライン 第2章 平和の民と戦う民の分かれ道 第3章 スペイン人とインカ帝国の激突 第2部 食料生産にまつわる謎 第4章 食料生産と征服戦争 第5章 持てるものと持たざるものの歴史 第6章 農耕を始めた人と始めなかった人 第7章 毒のないアーモンドのつくり方 第8章 リンゴのせいか、インディアンのせいか 第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか 第10章 大地の広がる方向と住民の運命 第3部 銃・病原菌・鉄の謎 第11章 家畜がくれた死の贈り物 関連文献(上巻) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月04日 06時55分53秒
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