テーマ:萩尾望都。(11)
カテゴリ:読書
『一度きりの大泉の話』
著者 萩尾望都 河出書房新社 2021年4月30日 2016年、竹宮惠子氏が自伝『少年の名はジルベール』を著した。 そこには、1970年から1972年まで竹宮惠子氏と萩尾望都氏が東京都練馬区大泉の借家に同居し創作活動を続けたこと。それまでの少女マンガにない作品を著した、後に「花の24年組」と呼ばれるようになったメンバーが多数出入りしていた「大泉サロン」のことが記載されていた。 「大泉サロン」についてもう一人の当事者、漫画家萩尾氏に数多くの取材・執筆・出演なども要請が殺到した。しかし萩尾氏にとってそれら竹宮氏につながえるすべての事は、萩尾氏が受けた精神的、肉体的衝撃の激しさから封印した過去だった。 マスコミの攻勢、ファンからの声を封じるために、封印を解き、あったことを萩尾氏の側から記述したのが本書。本書をもって萩尾氏はそれらをまた封印したいとつよっく願っている。だから「一度切り」。 1 出会いのこと―1969年~1970年 2 大泉の始まり―1970年10月 3 竹宮惠子先生のこと 4 増山さんと「少年愛」 5 『悲しみの天使(寄宿舎)』 6 『11月のギムナジウム』 7 1971年~1972年 ささやななえこさんを訪ねる 8 1972年『ポーの一族』〔ほか〕9 海外旅行 1972年9月 10 下井草の話 1972年11月末~1973年4月末頃 11 『小鳥の里』を描く 1973年2月~3月 12 緑深い田舎 13 引越し当日 1973年5月末頃 14 田舎と英国 1973年 マンガ『ハワードさんの新聞広告』 15 帰国 1974年 16 『トーマの心臓』連載 1974年 17 『ポーの一族』第1巻 1974年 18 オリジナルであろうと、原作ものであろうと 19 アシスタントをお断りした話 20 城章子さん、怒る 1975年 21 ー嫉妬ー『少女漫画革命』に邪魔な存在とは? 22 排他的独占愛 23 鐘を鳴らす人 24 BLの時代 25 それから時が過ぎる 1974年~2017年 26 1974年から2017年の大きな出来事は 27 佐藤史生さんの幸福な時間 28 大泉サロン? 知りませんが。 29 お付き合いがありません 後書き(静かに暮らすために) 萩尾望都が萩尾望都であるために 城 章子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年06月26日 21時00分06秒
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