テーマ:テクノ(1)
カテゴリ:訃報、消息
元YMOのメンバー、音楽家・坂本龍一氏が2023年3月28日死去していたことを、4月2日、所属事務所が発表した。 1978年、高橋幸宏(享年70歳)、細野晴臣(75歳)とYMOを結成。 1979年、シンセサイザーを使ったテクノポップ、エレクトリック・ポップと呼ばれる斬新な音楽が海外で受け、世界ツアーを2度成功させた。 1983年、YMOが解散。 坂本氏は、同じ年に公開された映画「戦場のメリークリスマス」に俳優として出演し、坂本さんが手がけた映画のテーマ曲は代表曲の一つとなった。 1988年、映画「ラストエンペラー」のサウンドトラックでアカデミー賞作曲賞、ゴールデングローブ賞作曲賞受賞。 1989年、グラミー賞最優秀オリジナル映画音楽賞受賞。 家族、医師に漏らす …凄絶がん闘病 音楽家のまま力尽く 2023年4月3日 スポニチアネックス 「世界のサカモト」と評された音楽家の坂本龍一(さかもと・りゅういち)さんが3月28日、都内の病院で死去した。71歳。東京都出身。 葬儀は家族葬で執り行った。 1980年代に3人組バンド「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)で世界的ヒット曲を生み出し、88年には米映画「ラストエンペラー」で米アカデミー賞作曲賞を日本人として初めて受賞した。晩年はがんとの闘いが続いたが、最後まで音楽作りに情熱を注いだ。 YMOで共に活躍したドラマーの高橋幸宏さん(享年70)が1月に死去してから3カ月。坂本さんが静かに旅立った。 葬儀は家族葬で営まれ、娘で歌手の坂本美雨(42)ら子供たちも見送った。お別れの会は本人の遺志により行わない。死因は明らかにされていないが、20年6月に直腸がんと診断された。両肺などにも転移し、ステージ4と公表していた。 特にここ半年は凄絶な闘病だった。亡くなる1、2日前には家族や医師に「つらい。もう、逝かせてくれ」と頼み込むほど。関係者は「弱音を吐かなかった彼がそんなことを言うとは…。よほど苦しかったのだろう」と思いやった。 14年に中咽頭がんと診断され、治療の末に寛解。だが、直腸がんと診断された20年6月には、治療しなければ「余命半年」と告げられた。手術では、最初にがんが発生した原発巣と肝臓2カ所、転移したリンパの腫瘍、さらに大腸を30センチも切除。両肺に転移したがんを摘出するなど、1年で6回の手術を受けた。その後は通院して投薬治療を続けてきた。 そんな状況下で全身全霊で取り組んだのが、昨年12月11日に全世界配信したピアノコンサートだった。同9月中旬に事前収録し、数日かけてコンサートに仕立てた。「最後になるかもしれない」と死を意識しながら、繊細な音色を奏でた。痩せた印象だったが、力強いまなざしで鍵盤と向き合った。「アレンジも選曲も時間をかけて慎重にやった」という13曲、約60分の演奏。「大きな達成感を得ていた」(関係者)というこの映像が、世界に届けた人生最後の演奏となった。
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最終更新日
2023年04月03日 22時40分06秒
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