テーマ:新幹線(62)
カテゴリ:テーマパーク 遊び場 旅
500系新幹線はスピードを追求した斬新なデザインで、歴代新幹線車両のなかでも人気が圧倒的に高い。 東海道新幹線から姿を消して今年で13年。現在も山陽新幹線「こだま」として健在。 JR西日本は、自社の路線である山陽新幹線の航空機に対する競争力強化の一環として、より一層の高速化を目指して「500系」を開発した。 車体強度・台車強度・力行性能などすべて320km/h対応として設計・計画された。 300km/h超での微気圧波対策として、車体高を300系と同等まで維持しつつ車体断面積を縮小するため、客室に影響の少ない部分を削り、300系比1割減の10.2m2まで縮小した。車体断面は円形(回転放物面体)となっている。 意匠設計はドイツの工業デザイナー、アレクサンダー・ノイマイスター。第41回(1998年)鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。 1996年1月から1998年12月にかけ、16両編成9本合計144両が製造された。 封じられた「時速300キロ」 想定では320キロ!? 乗りものニュース 2023年12月9日 15時12分 1996年に試作車が登場し、当時の世界最速、営業運転300km/hを実現した500系新幹線。その速度と流麗なデザインは話題を呼び、現在でも高い人気を誇ります。いまや最古参となった500系は今後も走り続けるのでしょうか。 後継の700系が先に引退!? 1996(平成8)年、未来からやってきたような新幹線車両が製造されました。JR西日本が開発した500系新幹線の試作車です。 ドイツの工業デザイナーである、アレクサンダー・ノイマイスターがデザインした車体は、それまでの新幹線とは比較にならないほどシャープであり、円筒型の車体も、見る人に画期的な高速車両を想起させました。 500系は、当時の鉄道営業速度でフランスTGVと並び、世界最速となる最高速度300km/hを実現した車両でもありました。停車時間を含む表定速度でも、広島~小倉間で世界一を達成し、当時のギネスブックにも掲載されたほどです。 JR東日本のE2系、E3系新幹線の初期型が引退した2023年現在において、1997(平成9)年製造の500系W2編成は、新幹線で最古参の営業車両でもあります。一部では、「2000(平成12)年登場の700系7000番台(ひかりレールスター)の方が先に引退する」と報じられていますが、500系はどのような経緯で登場したのでしょうか。 それはズバリ、関西圏~九州間での航空機との激しい競争が理由でした。福岡空港は市街地にあり、地下鉄との乗換で20~30分ほどで福岡市中心街に行ける「日本一便利な空港」です。そのため、最高速度270km/hの300系新幹線でも優位には立てず、最高速度300km/hを出せる500系が必要とされたのです。 500系の試作車(W1編成)は全電動車で、編成出力は1万8240kW。馬力に直すと2万5000馬力というとてつもない高出力でした。ちなみに、最高速度320km/hを誇るE5系新幹線は、10両編成で9600kW。1両960kWですが、500系W1編成は1両で1140kWと上回っていました。 320km/h運転も念頭に置かれていた W2編成以降は、過剰性能ということで1万7600kWに下げられましたが、それでも1両1100kW。後発で、同じ300km/h運転を行うN700系新幹線は1万7080kWなので、新幹線として最大の編成出力を有しているともいえます。ちなみに1両平均で最も出力が高いのは、8両編成の九州新幹線用N700系で、全電動車のため1両あたり1220kWです。 500系にこれほどの性能を持たせた理由は、320km/hでの営業運転も念頭に置いていたからです。これは性能上可能でしたが、阪神・淡路大震災を受けて非常制動距離の順守が求められたことや、費用対効果を考えて、300km/h運転に留められました。 … (略) … なお停車駅が少ないとはいえ、500系による新大阪~博多駅間2時間17分は、現在でも破られていない記録です。 高性能を誇る500系でしたが、様々な問題点もありました。まず高価なことです。1編成あたり300系より6億円も高く、9編成が製造されただけで増備は打ち切られました。 … (略) … 500系は2008(平成20)年より短編成化の改造が行われ8両編成となり、編成番号もWからVに変更されました。この際、8号車の新大阪寄りに「子ども用の疑似運転台」が設置されています。 4~6号車は2+2列座席とされ、特に6号車は元グリーン車ということもあり高い快適性を備えています。なお、パンタグラフの変更やパンタグラフカバーの関係で300km/h運転には非対応となり、「こだま」として285km/h運転も行っています … (略) … 登場から四半世紀以上が経過した500系。しかし近年は行先表示機がフルカラーLEDに換装され、その活躍はしばらく続きそうです。 ― 引用終わり ― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年01月20日 06時00分12秒
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