大規模自然災害でいつも日本を助けてくれる台湾
台湾は日本と同じように地震や台風に襲われている。 災害にあって互助の精神を発揮するのは、人としての「徳」のなせる業(わざ)。 台湾は東日本大震災で巨額の支援をしてくれたが、2016年の熊本地震でも支援してくれた。 俳優・阿部寛の1000万円寄付も「人徳」のなせる業。 【熊本地震】 なぜ台湾は、いつも日本を助けてくれるのか? 日台支援の歴史 2016.04.21 MAG2NEWS …(略)… 台湾が日本から学んだ援助の心 「親切心は百害あって一利なし」の中国 ● 台湾、6,500万円寄付を表明 支援の動き広がる 熊本地震の被害者は増える一方で、せっかく地震からは逃れることができても、避難所で亡くなるお年寄りや、車の中で生活していてエコノミー症候群で亡くなった人も出ています。 余震が続く中、交通が分断され避難所との連絡も行き届かず、不安を抱えながら毎日を過ごす人々を思うと、とても胸が痛みます。 東日本大震災からまだ完全に立ち直っていないうちに、再びこれだけの大規模な地震が起こりました。 日本は地震大国ですから、その他の地域に住んでいる人にとっても、他人事では済まされません。 そうした気持ちは、恐らく日本人に共通していることでしょう。 東京でも、熊本の物産館で買い物をすることで援助活動をしようという気持ちの人々が行列を作って商品を買っていました。 アメリカ、イギリス、ロシア、タイなど海外からも多くの支援の声が挙がっています。 そのなかでも、日本と同じ地震大国である台湾は、震災後いち早く支援を申し込んでいます。 最初の地震が起こった際、馬英九政権は1,000万円の支援を申し出ました。 その後、「本震」と言われる大地震が再び起こると、台湾内からの「少なすぎる」との声を受けて、馬英九政権は支援額を6,400万円に増額。 もちろん蔡英文次期総統は、馬英九よりも早く哀悼の意を述べ、民進党の党費から1,000万円の支援を決定しました。 民進党系の代表的首長である陳菊・高雄市長などは、くまもんとの2ショットの写真を掲載して、自身の1カ月分の給与を寄付することを表明。 その他、頼清徳・台南市長、林佳龍・台中市長、鄭文燦・桃園市長などの民進党系首長も、それぞれ日本との交流があるなどの理由から、いずれも1カ月分の給与を寄付することを表明しました。 無党派の柯文哲(かぶんてつ)台北市長も、同氏のFacebookで、「台湾は過去に何度も災害に遭い、日本の友人は常に最大の協力をしてくれた。支援の思いを表明したい」と書き込んだほか、ツイッターでは日本語を用いて日本への見舞いをいち早く表明しました。 ● 熊本地震に台湾の支援拡大 「日本の友人は常に最大の 協力をしてくれた」 さらに、台湾の中国信託金融ホールディングが3,300万円の寄付を表明し、屏東(へいとう)県も救援隊を結成していつでも救援の要請に応じられる準備をしているそうです。 …(略)… 台湾は援助の心を日本から学んだのではない。 台湾に暮らす人々が元来もっていた心だ。 そうでないと朝鮮人の対応が違うことの説明がつかない。 日本は台湾と同じように半島にも殖産興業をはかり、教育制度の充実をはかった。 台湾は感謝の念を忘れていないし、半島は植民地時代のマイナス面ばかりをとらえて、いつまでもいつまでも、補償を求める。 台湾でも抗日運動はあった。 西来庵事件(1915年)、霧社事件(1930年)もあった。 台湾人慰安婦もいる。 「人徳」のある台湾の人々に、隣国である日本が互助の心を発揮するのは当然といえる。 日本よりはるかに危機意識が高次元の台湾は、けっして「お人よし」ではない。 日本の支援は受入、中国の支援は断った。 台湾地震、中国の支援断る 日本は受け入れ「機材高度」 2018年2月9日 朝日新聞デジタル 台湾東部の花蓮県などを襲った地震では、中国からの旅行者が巻き込まれ、3人が犠牲となり、5人の安否確認ができていない。 中国側の関心も高く、救援活動の支援を申し出たが、台湾の総統府報道官は8日、「人員や物資は足りている」と必要ないという立場を表明。 一方で日本政府が派遣した専門家チームは受け入れており、中国メディアは批判的な論調で報じている。 …(略)… 機材だけが高度なのではなく、日本の支援部隊のモラルが高度なのだ。