北朝鮮の弾道ミサイルを探知できる Xバンドレーダー
北朝鮮が弾道ミサイルを発射して日本に届くまで約10分とされる。 発射、方向確認、着弾点予想までに5分程度はかかる。 Jアラートが発報して、私たちが何かの対応をする時間は2~3分程度と言われている。 ジェット戦闘機の超える超音速で飛来する弾道ミサイルを探知できるとされるのが、Xバンドレーダー。 Xバンドレーダーは波長2.5?3.75cmの電波を用いるレーダーの総称。 波長の長い防空用レーダーや戦闘機搭載用レーダーと比べ、高い分解能が得られ、目標を点としてではなく形として把握できる。 弾道ミサイル防衛システムの目標(ミサイルや弾頭)捕捉、弾頭とオトリとの識別、追尾、迎撃ミサイルの誘導に適している。 ただし、波長が短いため大気による減衰が大きく、遠方に到達させるには大出力が必要となる。 直進性が強いため、水平線の先を知るには、別のレーダーを設置する必要がある。 弾道ミサイルを探知するXバンドレーダーとは 2017年05月15日 世界のニュース トトメス5世 …(略)… 4月以降の北のミサイル発射は、イージス艦に迎撃されないように、守備範囲を避けるコースに撃っています。 イージス艦は日本列島に飛来するミサイルを迎撃するよう配置しているので、迎撃できないという事は日本には着弾しない事でもあります。 ところで北朝鮮が弾道ミサイルを発射すると、大抵は韓国軍が「北がミサイルを発射した」と発表し、米軍が追認する発表をします。 韓国軍や米軍がどうして発射してすぐ探知できるのかは、弾道ミサイルの探知技術に掛かっています。 軍事機密で手順や数値などは公開しない事が多いが、米軍の軍事衛星と軍事レーダーに依存している。 まず発射の第一報を知らせるのは米軍の早期警戒衛星で、世界で唯一米国だけが組織的に運用しています。 …(略)… Xバンドレーダー だが発射された弾道ミサイルはマッハ4からマッハ20もの高速で飛行するので、早期警戒衛星で追尾することはできなくなります。 そこで出番になるのは「Xバンドレーダー」でXバンドという特殊な帯域の電波で、超遠距離まで探知できるレーダーシステムです。 …(略)… おそらく1,000kmのほうは距離が短い代わりに精度が高く、4000kmの方は精度がそこそこの変わりに探知距離が長い。 米軍のXバンドレーダーは日本の丹後半島とつがる市に配備されていると言われています。 在韓米軍も韓国に配備していて、朝鮮半島と日本列島の2段構えで北朝鮮を監視し、沖縄やグアムにも配備計画が存在する。 日本の自衛隊も自前でXバンドレーダーを4基配備しているが、短距離が短い代わりに精度が高いタイプで、米軍レーダーを補完していると言われている。 …(略)… 韓国に配備される在韓米軍のTHAADのレーダーは日本に配備され ているXバンドレーダーと同じもので、お互いにデータリンクで繋がり補完し合う。 慰安婦問題などを盾に韓国が探知情報を渡さないとゴネても、日本と米軍はしっかりと繋がっている。 米国は自国のはるか西で弾道ミサイルを撃墜したいので、日米の利害は一致している。 海上配備Xバンドレーダー 出典:Wikipedia 海上配備Xバンドレーダー (Sea-based X-band Radar, SBX) はアメリカ軍がミサイル防衛用に配備を進めているレーダー。 アメリカ合衆国本土へ飛来する弾道ミサイルの警戒・脅威評価を目的としている。 概要 アメリカミサイル防衛局によって運用が行われるものであり、ロシア製の石油プラットホームを基に、上部に装備したレドーム内に大型のXバンドフェーズドアレイレーダーを搭載したものである。 全長116m、全幅73m、排水量は50,000tで、4基の電動式スラスタを使って自走航行も可能。 極東からの攻撃を警戒するために、アリューシャン列島のアダック島を母港とし、アラスカ近海の北部太平洋に配備される。 世界最強の米軍は様々の可能性に備えを怠らない。 北朝鮮が自国の利を得るために攻撃するなら、まず韓国。 米軍に見放されたら韓国は生き残れないとみられている。 韓国の軍事演習と合わせて米国は民間人の韓国脱出訓練も実施している。 北朝鮮は中国の一帯一路会議に合わせるようにして強力な弾道ミサイルを発射。 勇ましいことばかり言ってきた文在寅氏は大統領に就任して、手も足も出ない状況に悩んでいることだろう。