歴史は繰り返す? 属国化につきすすむ朴政権
明治時代、日本は鎖国する朝鮮に開国を迫った。 朝鮮が植民地化されれば日本の独立が脅かされるという危機感から動いたはずだ。 明治維新後、政権を二分する「征韓論」が主張されたのは、武士の就職口確保や敵国主義的な動機だけとは考えにくい。 国内開発の投資も不十分で戦費不足の時期に隣国に強く働きかけるのは、日本の独立を保つという大義があったからだろう。 余計なお世話なのだろうが、朝鮮の開国、産業化政策にも協力している。 日清戦争に日本軍が勝利し、下関条約により朝鮮と清朝の冊封関係は解消。 朝鮮は清への服属関係を廃棄し独立した。 しかし、独立後閔妃(女帝!)は、日本や日本が推す大院君派をけん制するためとはいえ、帝国主義的野心溢れるロシアに近づき親露政策を取る。 国内の支持が得られなかった閔妃は外国勢力を頼った。 よくよく大国に帰属することが好きな「民族性」としか考えようがない。 日本は敗戦後米国の核の傘に入ったまま経済発展したが、幸せなことに日米は地続きではなかった。 「中国の属国に戻るぞ」と米国に脅された朴槿恵 揺らぐ米韓同盟――読者と考える 2014年7月31日 日経ビジネスオンライン 鈴置 高史 「そんなに中国の属国に戻りたいのか」――。米国の有力なアジア専門家が朴槿恵(パク・クンヘ)政権に啖呵を切った。もちろん米韓同盟の破棄が前提だ。米韓関係の潮目が完全に変わった。 アジアハンズの警告 鈴置:韓国への厳しい警告記事が載りました。米国のアジアハンズ、ビクター・チャ・ジョージタウン大学教授が中央日報に書いたものです。骨子は「離米従中をしたければしろ。だが、よく考えろ。米韓同盟がなくなれば、中国からその一部として扱われるぞ」です。 日本語版で読んで驚きました。「朴槿恵の統一論、歴代政権と比べてみると」(7月18日)ですね。 鈴置:見出し通り、記事のほとんどが歴代政権の統一論の比較で、別段、ニュースはない。その部分は退屈です。 筆者が本当に言いたかったのは最後の段落でしょう。そこを、大元の英語版「Five theories of unification」(7月22日)から全訳します。 中国との熱愛に舞い上がる韓国人 ・韓国は(7月の中韓首脳会談で開いた)窓を生かし、中国を自らの側に引きつけようとしている。北朝鮮以上に中国と近い関係になりたいと韓国は願う。 ・これは、韓国が米国を排除しつつ、北朝鮮に関し中国と主体的に取引できることを意味するのだろうか? 私はそうは考えない。 ・理由の第一は中国が北朝鮮を放棄する準備ができていないからだ。2番目の理由。韓国は中国との関係で舞い上がっているようだが、強固な韓米関係を基にしてこそ、中国への接近をしっかりとしたものにできるのだ。 ・簡単に言えば、米国との同盟なしでは韓国は、中国からその小さな一地域として扱われる、ということだ。こんなことは、韓国政府の指導層だって分かっていると思うが。 …(略)… 人口5,000万人の大韓民国と人口2,500万人の朝鮮民主主義人民共和国を足しても7,500万人。 中華人民共和国内の朝鮮族180万人を足しても7,680万人。 中華人民共和国の人口13億5,000万人(香港、マカオ除く)。 人口7,700万人以上は5省(広東、山東、河南、四川、江蘇)ある。 韓国朴政権は中国の省、あるいは特別区にでもなろうとしているのだろうか?