三回忌
以前の日記 に書いた友人の葬儀から、2年が過ぎた。先日は三回忌。お線香をあげに行ってきた。仏壇の位牌は、戒名でなく、本名。ほんとうに彼らしい。仏壇の前で色々と思い出話をした。葬儀の時から気になっていたのは、葬儀の時に、キーボード、バイオリン、フルートで奏でられた、「Let it be」や「酒と泪と男と女」などの選曲を誰がしたのか、ということ。あまりにも悲しく奏でられたこれらの曲を、故人が生前に選んでいたとすれば、あまりにも完璧で悲しすぎるからだ。奥さんも当日を思い出し、新たな涙で教えてくれた。「主人は死ぬことは考えていなかったようです。ですから、あの曲は、私が選びました。主人が好んでカラオケで歌っていた曲です」「戒名を貰わなかったのも私たちの考えです」そうだったのか、さすがの彼も、死ぬことまでは考えていなかったのか。胸のつかえが取れた思いがした。