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2007年11月03日
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テーマ:中国情報(414)
カテゴリ:中国ニュース
※この記事は2006年2月13日のものです

流線型の白の車体はとても豪華に見える。 前前に並んだ9個ものライトはさらに立派だ。
しかしドアを開けてみると、シングルデッキのカセットレコーダーに、発泡スチロールの箱を重ねたシート。すぐに秘密がばれてしまった。

ただガソリンの臭いが嫌いだったばかりに、遼寧省錦州に住む農民、韓朝友さんは十数年の歳月をかけて独学し、夢圓印の七祥電動自動車を作ったのだ。

【62歳の農民が「ビートル」を作っただなんて信じられる?】
韓さんは今年で62歳になる。錦州北寧市呉家郷東興村でずっと農民をやってきた。また独学で身に付けた大工もやっている。
現在最も村人を感心させていることといえば、自動車を作ってしまったことだ。

韓さんの家の門をくぐると、庭先にドイツのフォルクスワーゲンビートルに似た車が停まっているのがわかる。
車体は流線型で、色は乳白色だ。車の前面には大きさの違う9つのライトがついている。車の鼻先には丸い青のエンブレムがはめ込まれている。
車の全長は3.16メートル、幅1.42メートル、高さ1.24メートルだ。

運転席に乗り込んでみると、運転席の周囲四箇所にバッテリーが配置されている。バッテリーの上は複雑な配線がつながっている。
シフトレバー以外、ハンドル、速度計、方向指示器などはすべてついている。

【利用できるものは何でもつかう 名実そろった「寄せ集め自動車」】
「私の車は無段階変速なんだ。シフトレバーはいらない。20km/hは出るよ。」自分の愛車を韓さんは絶賛する。
「動作の原理は普通の車と同じ、しかし電気で動くんだ。汚染もないし、音も静か。操作だって簡単だ。起動だって早いし・・・」
と韓さんは聞き取れないほど早く7つの車の長所を述べた。
「だから夢圓印の七祥電気自動車っていうんだ。」と韓さん。

この夢圓自動車の中の内装はさらに特殊だ。座席は発泡スチロールに布を被せてある。背もたれはバッテリーボックスの上に発泡スチロールの箱を積み重ねている。
ヘッドレストはスポンジだ。車載のステレオは木製パネルに埋め込まれた旧式のカセットデッキである。

運転席には運転手と副運転手の二人が乗れるスペースがあるほか、シーツのかけられた床がある。身長180cmぐらいの人でも横になることができるのだ。
寄せ集めで作った自動車であるけれど、韓さんはとても自慢げだ。

韓さんは記者に運転席に座らせると、左足がアクセルで、右足がブレーキだと教えてくれた。もともと車の運転のできない記者であったが、すぐに運転できるようになった。

【ダメなものはダメだ ガソリンの臭いが嫌いで車を作る】
韓さんのしゅうとの家は遼寧省盤錦市にある。十数年前まで韓さんはいつも車でしゅうとの家に行っていた。
しかし韓さん夫婦は車の中のガソリンの臭いを嗅ぐとすぐに頭が痛くなった。その後往復5時間かけて自転車で行くようになった。

「あの時私は考えたんだ。いつになったら車は汚染を出さないようになるのか?思い切って自分で作ったらいいじゃないか。」と韓さんは言った。
韓さんはただの大工仕事のできる農民である。車をつくるなんてと、当時村人たちは彼をアラビアンナイトと称した。

「私は8年半しか学校に通っていない。やり始めてみると本当に大変だった。当時何が電気回路かも知らなかったんだよ。」と韓さんは言う。
韓さんの家のオンドルの上には「電気自動車及びその使い方と修理」と題したぼろぼろになった本がある。
「160ページの本を、4~5年もかけて読んだんだ。」と韓さん。

1999年、韓さんは木で電気自動車の模型を作った。「車の形は他の車のデザインを参考にしたんだ。流線型のスタイルは遠くから見ると羽を広げた鳥に見える。」
韓さんは自分で設計したこのデザインに「登雲展翅」と名づけた。※登雲展翅:羽を広げ雲に登る

3年後、夢圓プロジェクトが開始された。まず人を呼んで強化プラスチックと鋼材で車の外殻と車体を作った。
その他の電気回路や動力装置の組み込みは韓さん一人で完成させた。

2005年の暮れ、3年の年月と9000元(約126,000円)あまりの費用をかけて、とうとう電気自動車が完成した。
また、韓さんは丸い形をした「夢」の字をデザインし車のエンブレムにした。車の後ろには「ZQ21」という文字を貼り付けた。
ZQは電気自動車を表し、21は21世紀を表す。

【さらに大仕事が 改良をして特許の申請】
車の完成後、韓さんは奥さんを連れて何度かしゅうとの家に帰った。4つのバッテリーでは50kmしか走ることができないため、毎回しゅうとの家で充電をしなくてはいけない。
しかし韓さんは自慢げだ。

「ある日おまわりさんに止められたことがあるんだ。しかしちょっと見た後、笑って行かせてくれたよ。」
韓さんは行かせてくれたことは、つまり自分の車が車として許可を受けたことだと思っている。

「この車はさらに改良する必要があるんだ。まだ9割りしか完成してないんだよ。現在瀋陽の車メーカーがガソリンの代わりに液化ガスを使ってると聞いたが、
この車も電気と燃料で動くハイブリッド車に鍛え上げるんだ。」と韓さんは言う。

毎回夢圓印の車の動作原理などの機密問題に話が及ぶと、韓さんはいつも話題をそらす。

暇なとき物好きな村民を乗せてドライブする以外に、韓さんは自分が作った車を販売できればと考えている。
「現在特許の申請を準備してるんだ。提携者を探して、もし見つからなければ自分でするよ。」韓さんの希望だ。

2006年2月13日





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最終更新日  2007年11月03日 13時11分39秒
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