NHK-BS2の夜中に放送されたばかりの録画を鑑賞した。
マスカーニ作曲の所謂ヴェリズモ・オペラ(現実社会派オペラ)
舞台に流れる美しい音楽に反して愛憎渦巻く悲劇のドラマ
新国立劇場
マスカーニ
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
(サントゥッツア):パオレッタ・マロック
(トウリッドゥ):ホセ・クーラ
(ローラ):リリアーナ・ニキテアヌ
(アルフィオ):チェイン・デーヴィッドソン
(ルチア):イレーネ・フリードリ
合唱:チューリッヒ歌劇場合唱団
管弦楽:チューリッヒ歌劇場管弦楽団
指揮:ステファノ・ランザーニ
演出:グリシャ・アサガロフ
~2009年6月19・21日スイス・チューリッヒ歌劇場~
チューリッヒ歌劇場芸術監督のアサガロフの演出、舞台設定は彼が2004年に
新国立劇場で演出したものと殆ど同じで2階の出窓でローラとトゥリッドゥが
じゃれ合うシーンもまったく同じ。同時上演された「道化師」もそうだが。
本公演では何と言ってもサントゥッツア役のパオレッタ・マロックが素晴らしい
声もだが嫉妬に苦しむ演技が見事で、
過去にDVDで鑑賞した同役でのフィオリッロ(新国立2004)、
ネヴェス(フェリーチェ2007)、コッソット(スカラ座1968)、
オブラスツォワ(スカラ座1982)を凌ぐ素晴らしさ。個人的にだが。。。
ホセ・クーラのトゥリッドゥも個人的にはドミンゴよりも好みで
声もよく通っていた。
ニキテアヌはチューリッヒではお馴染みの歌手で好きな歌手だが
(ローラ役)嫉妬を感じさせる程の魅力には欠ける。(笑)
日本でもおなじみのベテラン指揮者ランザーニ、健在でうれしい限り。
チューリッヒ歌劇場らしい派手さはないが堅実で観応えある公演。
後半に放送されたレオンカヴァッロ「道化師」は次回のブログで。
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