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あんなことやそんなこと

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danke3@ Re:パッションフルーツの続き(09/09) やはり熱帯の生物、生命力がすごいのです…
ケビン大杉@ Re:パッションフルーツの続き(09/09) 凄すぎます。 そのうち、熱川バナナワニ…
いちろん92@ Re:パッションフルーツの続き(09/09) 本当に熱帯みたいですね!そういえば、パ…
ナタ55@ わ~~い♪♪ おちゃのこさいの様、こんばんはです。 …
おちゃのこさいの@ 温室・・・実はあるんです ケビン大杉さん  おちゃのこ(父)の趣味…
2005/03/31
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カテゴリ:It's America?!
ここ数日、毎日のようにとある女性の容態が報道されておりまして、本日亡くなったそうなのですけれども。この辺りに英語ですけど、今までの経緯が載っていて、何がどうなってるか理解するのに助かりました(って、ホント、Wikipediaって何でも載ってるなぁ。職場の人に教えたら、「すごいね、これ」とびっくりされましたよ)。

簡単に言えば、植物状態のまま15年になってしまった女性がいて、その夫が、「彼女は植物状態になっては無理に生きるのはいやだと言っていた」として、いわゆる尊厳死を求めて裁判所に提訴して、女性の両親及び兄弟は、「彼女は植物状態じゃないし、生きる権利があるはずだ」と言って争っていた、という事件なのですけれども。裁判所は、夫の主張を認めて、その結果、栄養チューブが外されたのですよね。

私は、そのような当事者の立場に立ったことがないので、結論の是非を云々する気はないのですが、それ以外にも、今回の件はいろいろと考えさせられることが多くてですね・・・。特に、制度の面で。

というのは、裁判所、フロリダだったんですよね。で、裁判所が、夫の主張を認めて、チューブが外されてすぐに、フロリダ州議会が、この女性のためだけの法律を作ったそうですが、その内容が、Bushフロリダ州知事に、このケースに干渉する権限を与えるというもので、その結果、知事命令で、チューブが再装着されたという。でも、この法律が、フロリダ州最高裁判所(州独自の裁判所です)で違憲とされて、連邦最高裁判所(連邦がからむ事件だけを扱う連邦の裁判所)でも、「うちはその事件は扱いません」と言われて、という・・・なんだかぐるぐると裁判だらけの事案なのですが。

ただ、裁判所の結論はともかく、この法律は常識で考えて違憲でしょーと思いますけども。そもそも、立法府は、個別のケースのみに適用される法律を作っちゃいかんです。誰にでも等しく適用されるものを作るのが立法府の仕事、その立法に基づいて、個別のケースを個々に判断するのが司法、すなわち裁判所の仕事ですから。具体的な事案について裁判所が最終的に判断した結論を、立法府や行政府がひっくり返すことができちゃったら、三権分立なんてあり得ないし。

でも、最終的にフロリダ州のその法律が違憲であることが確定したために、再度チューブが再び外された翌日に、今度は、連邦議会が「この」ケースを州の裁判所から連邦の裁判所に移すという法律を急遽作って、緊急の議会を開いて、上院は定足数が足らないまま、下院は半分くらいの議員が欠席のまま法案を通しちゃって、即座に休暇からとって返した大統領が署名して、チューブが外されてからたった3日で法律になっちゃったという。でも、この法律はそもそも手続き面に問題があるし、内容的にも特定のケースだけに適用になるもので、常識的にはおかしいよ、と思ったら、やっぱり大議論になってるみたいです。

でもって、この法律に基づいて、女性の両親等が、チューブを再装着してくれ、と連邦裁判所に提訴したのですが、連邦裁判所はやっぱり訴えを退け、控訴裁判所も退け、連邦最高裁判所も「うちでは審理しません」と言ったという。

なんというか・・・、ホントにいろんな意味で大変な国ですよね、アメリカは。ただ、個人的には、生の問題は、やっぱり自分で決定したいよなぁ、と、ちょっと思う我が儘な私です。





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Last updated  2005/04/01 03:37:45 PM
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