放送禁止歌、失踪日記、夕凪の街桜の国(ってごちゃごちゃだ)
先月末に引っ越しをすることが分かっていたので、日本から本がなかなか送ってもらえませんで、しかも、その後も、ばらばらばらと本が届くものだから、父親から「もう今回で送るの最後にしたいんだけど、一体いつまで待てばいいのさ」と言われてしまい、しょうがないから、Death Noteの7巻の発売を待って送ってもらったです(でも、その後、西村しのぶの「一緒に遭難したいひと」の2巻が出たりしているので、ホントは新たに送って欲しいんだけど、多分無理だろうなあ。聖千秋の「そーだそーだぁ!」5巻も発売に気がつかなくて送ってもらいそこなってるんだけど、くっすん)。とにかく、そういうわけで今回ずーっと待ってて届いた箱の中身の一部がタイトルです。どういう趣味で選んでるんだか、われながらちょっと分かりませんが、まぁいいや。森達也著の「放送禁止歌」は、確か、ブラウザ立上げ時のホームにしている新聞サイトの広告だかなんだかで見かけてちょっと興味を持ってぷちっとしたんだと思うんですけど、だって、放送禁止歌のドキュメントで、放送禁止歌を放送するって矛盾してるし、どんなんだろう、と思って。そしたら、この本むちゃむちゃ面白かった。2000年に単行本が出てるから、もう読んでらっしゃる方もいるんだろうと思いますけど、私は、知らなかったです。「放送禁止」という扱いがこんなに実態のないものだったとは・・・。日本の差別の問題もなぁ・・・。アメリカでSeparate, but Equalポリシーが法の下の平等に反して違憲かどうか、という訴訟が1960年代の後半くらいまで続けられていたというのを知ったときもかなりショックだったですけど、でも、日本もひどいもんだよなぁ、としみじみ。何にせよ、知らないということは怖いことだと思いましたです。吾妻ひでおの「失踪日記」はどうしたんだったか・・・。前から噂は聞いてたんですけど、行き詰まった吾妻ひでおが、家人その他に無断で「住所不定・無職」の取材旅行に出かけちゃったときの体験を描いた話だというのは(しかし、これ売れてるんですねぇ、2005年3月発売で、6月時点でもう7刷り)。この話をここまで距離を持ってネタにできるってのはすごいなーと(この辺り、確か、妹がもっとうまい表現を使ってたと思って、妹からのメール検索かけて探したんだけど出てこないっす。その代わり、すごいメールを発掘してしまった。大昔、短期間だけ寮に住んでたことあったんですけど、その寮宛に、差出人不明でななこSOS for Windowsとかいうゲームかなんかが届いたことあって、友人に、「あーたこんなの送らなかった? 住所知ってる友人で吾妻ひでおなんか読んでるの他にあんまり思い当たらないんだけど」と質問してるメール。しかも、その友人からは、「私じゃないけど、同じ条件なら、同じグループ内の誰々もあてはまるぞ」と返事が来てて、結局判明したのは、同じグループ内の更に別の友人だった。自分の交友関係に改めて疑問を覚えた一瞬。いやー昔のメールなんて取っておくものじゃないねぇというのか、取っておくべきだねぇ、というのか)。あ、そうそう、「失踪日記」何とカバー裏にもぎっちりインタビューが載っていて、書評を改めて検索かけなったら気づかないままのとこでした。こうの史代著の「夕凪の街 桜の国」は行きつけのサイトさんで、号泣してその日が使いものにならなかった、と感想を書かれていて、ついぷちっとしてみたんですけど・・・・。8月6日の話とは知っていたので、覚悟はしてたんですけど、やはり、読み終わった後、しばらく鬱になって使いものにならなかったっす。号泣して使いものにならないほどには感性が鋭くなかったので、「しばらく」ですんだのが幸いですけども。やっぱり・・・「号泣」と書かれてる本はできるだけ避けようとちょっと思ったりしましたです。でも、まだ大物が未読で残ってるからしばらく楽しめそうなんですけど(って、だから、2ヶ月英語漬けになるって言ってた奴は一体どこの誰なんだ?