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サルデーニャの海と風と

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2007年07月23日
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カテゴリ:仕事

ジャンルカは、いわゆるフロントオフィスマネージャーである。

私と同じ年で、すでに15のホテル経験を持つ。

 

夏はサルデーニャのリゾートホテルで、冬は外国のスキーリゾートなどで-

 

ホテル業に腰を据えた人はこのような生活を何十年も続ける場合がある。

若いうちはとにかく経験を積むためと外国語をものにするため、

毎シーズンホテルも国も代えて仕事をする。

 

ジャンルカが3年前にやってきた時、“そろそろ腰を据えるホテルを見つけたい

と言っていたのを覚えている。

ここでフロントオフィスマネージャーとしての経験を積み、

いづれはホテルマネージャーになりたいのだろう。

 

空手は黒帯、背が高くがっしりとしていて、迫力がある。

落ち着きもあって、堂々としている。

 

しかし…

 

実は下っ端が客のリクエストに追われて四苦八苦しているときにに

ソリティアで遊んだりインターネットで空手サイトをサーフしたりするような、

そして3年たった今でもくだらないミスをして下っ端を窮地に追いやってしまうような、

結構いい加減でマネージャーとしての存在感が薄い人物なのである。

 

先日、ジャンルカが昼の休憩に行っている間にこんなことがあった。

 

その日のチェックインにレボルセンさん2名様と、バッティステッリさん2名様がいた。

4人は一緒に到着し、フロントに着き次第、

“スタンダードルーム2部屋、隣りあわせで予約したけど、そうなってるかしら”

 

どくろどくろどくろどくろどくろどくろどくろどくろどくろどくろ!!!!!!!!!!

 

ジャンルカが用意した「到着リスト」には隣同士どころか、

レボルセンさんの部屋だけアップグレード(予約した部屋のタイプより料金の高い部屋を与えること)されているではないか!!!!!

しかもその2つの部屋は、かけ離れている!!!!!

 

コンピューターをのぞいて予約を確認してみると、

両方の予約の備考欄に、

レボルセン/バッティステッリ友人。隣同士の部屋希望。”

と、しっかり書いてあるではないか!!!

 

(オー、ミオディオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

 

と心の中で叫びつつ、落ち着きを崩さないまま同僚のアレッサンドラを呼んで、

“部屋を代えなきゃいけないから、あなたとりあえずホテルの説明だけして。

部屋の説明はしないでね。

と言ってバックオフィスに下がり、隣り合わせのスタンダードルームを探し始めた。

 

ホテル稼働率が90%を超えると、隣り合わせの部屋を見つけるのはなかなか難しい。

向こう一週間の予約がすでにアサインされていて、たくさんの予約を動かさなければならない。

 

ジャンルカへの怒りで心臓が肋骨と皮を破って飛び出しそうなくらいどきどきしている。

備考欄に書いてあることを見落とすなんて、最もくだらないミスだ。

震える手を押さえながら、一つ一つ予約されている部屋を代えていく。

 

ふと、アレッサンドラの言葉が耳に入った。

 

ああ、はい、バッティステッリさんはスタンダードルームを予約なさったので部屋はこちらにななりますが、レボルセンさんはスイートを予約なさったのでちょっと離れた、こちらになります。”

 

¥尾ggんかrてょrlん4地0-オkwrfmじゃfd後藍rrと銃和えナlfdfb;ありg所pw4t「pg;ぉだfgmkfぃじゃrgptあ」0えうたkg;!!!!!!!!!! 

部屋の説明はするなといっただろおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!

 

心の中で、知っている限りのイタリア語を使ってののしりまくった。

 

到着リストに「アップグレード」と書いてあるので、

レボルセンさんがスイートルームを予約していないのは一目瞭然。

しかも私が、“部屋の説明はしないでね。”

と言ったのに、アレッサンドラはなぜかその逆のことをしたのだ!!!!!!!!!!

 

“あら、どうしてよ。私たちスタンダードルーム2部屋予約したのに。”

 

ゲストがムカッムカッとするのも当たり前。

さあ、大変だ。

急いで部屋を探さないと。

 

と、アレッサンドラ真剣に血迷ったのか、

“ああ奥様、でもスイートは料金がスタンダードルームより高くて、お部屋も広いんですよ。”

 

gじゃいjdjfぴ9j歩rんだdgもjおぴt歩9時ぇrがlgjウrg重’ぴjガンg時gじおじゅぴjぴj儀gdfg巻dvぁkjgぺjぴjんふぃljmが¥あえgじょあいごdf地lkdんみlkfrんgふぉkjmw路pj儀kjgrピアjいじゃprをjrぴjぎぱjrが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 

そんなこと言ったら、最終的にはスイート2部屋あげなきゃいけない羽目になるじゃないか!!!!!!!

 

当たり前である。

 

一度アップグレードを知らせてしまったら、その後元にもどすことほどダサいことはない。

ゲストにしてみたって、ウキウキにさせといて後でやっぱりだめです、

などと言われれば怒るのだって当たり前。

 

こうして、ジャンルカの損害の上にアレッサンドラの損害が重なって、

私の努力と怒りは風に散り、レボルセンさんとバッティステッリさんは

合計2000ユーロの差額を払わずにスイートルーム2部屋を手に入れたわけである。

 

 

 

 

 

 






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最終更新日  2007年07月23日 20時18分14秒
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