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カテゴリ:仕事
つづき
次の日に深夜番の同僚、マティァから聞いた話によると…
夜中の3時ごろにホテル入り口の警備員から電話があった。 “7歳ぐらいの子供が、丸裸で泣いて走って来た。保護したので、すぐに来てほしい。”
裸で泣いている子供と警備員が二人きりでいるところなどを宿泊客に目撃されたりしたら 大変な騒ぎになりかねないので、マティァが急いで駆けつけると、なんとそれは、 例のイギリス人ファミリーの長男であった
両親は毎日プールでもビーチでも昼間っからアルコール付けなので、 この家族はすでにスタッフの間で有名で、マティァももちろん知っていた。 そのため、マティァは “きっと両親が喧嘩でもしているのだろう” と思って とにかく部屋へ連れて帰ることにした。
警備員と長男と一緒に部屋へ着くと、部屋のドアと窓はすべて開けっ放しで、 なんと両親はベットで裸で寝ていた
開いているドアをノックし、マティアと警備員は両親を起こそうとしたが、 どんなに音を立てても起きない。 どうしようかと考えた挙句、警備員は懐中電灯を父親の顔に当ててみると、 やっとのことで父親が目を覚ました。
“お子さんが泣いて外を走っていましたので保護しました。” というマティアを無視して父親は、息子に対して “おー、さっさとベットへ行って寝ろ!”
なんという父親だ…というより、なんてかわいそうな子供…
そして次の日の朝、その家族はまるで何も起こらなかったかのような顔をして イギリスへと帰っていったのである。
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