「ブルースオールマイティ」

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2004年11月08日

テーマ：レンタル映画(817)

カテゴリ：日々のつれづれ

レポーターのブルース・ノーラン（ジム・キャリー）は、天性のユーモアを発揮してローカルテレビのレポーターをしているが、いつも回ってくる仕事は三流、しかも没になることが多い。
つねにチャンスを狙っているが、うまくいかず、うまくいかない理由を他人のせいにして、恋人に愚痴ってばかり。

そんな彼を出し抜き、ライバルのエヴァン（スティーブ・キャレル）がキャスターに引き抜かれる。それを知ったブルースは、せっかく決まった生レポートの本番中に支離滅裂な放送禁止用語を並べ、不満をぶちまけてしまう。

職場をクビになった彼は、ホームレスの男性を口ばかりの言葉で、チンピラに絡まれて暴行を受けたり、同棲している恋人グレース（ジェニファー・アニストン）にヤツあたりして泣かせたりと、自分勝手な被害妄想から相手を非難する行動ばかり続ける。
自分がうまくいかないのは、すべて神が職務怠慢のせいだ！と、天に向かって大激怒。

翌朝からブルースのポケベルには見知らぬ電話番号が表示される。電話先の相手から仕事があると言われ、行ってみると清掃服姿の神（モーガン・フリーマン）がいた。
不満があるなら、わたしのかわりにきみがやれと神の力をまかされてしまう…。

うぅむ、ジム・キャリー。
毎度ながら、このヒトの顔はどーなっているんだろうか、と思ってしまう。
ヘタなCGより、スゴイ表情をつくるよねェ。

前半から中盤のシーンまでは、大笑いさせていただきました。
いやー、おサルさんがやってきて、去って行くところなんぞ、涙出ましたよ。（笑いすぎて）
犬も芸達者だし。
モーゼの十戒やYahoo!のパロディも笑わせていただきました。

ライバルのキャスター、エヴァンを神のパワーで失敗させるシーンも笑えたけど、むしろやっている俳優さんが、実際に演技をしているようすを想像したほうがおかしかったりする。
ちなみに、警察犬の訓練所から掘り出された遺体、ジミー・ホッファとは、'70年代に謎の失踪を遂げたトラック運転手組合の会長だそうです。

だけど、ブルースは神の力を自分のことばかりしか使わないことが強調されていて、ちょっとものたりない気がした。
物語としては、あまりにも自分のことしか考えない結果がこうなった、といいたかったのかもしれないけれど、中盤があっさりしすぎていて、もっと神の仕事で苦労したシーンがあったほうが面白かったような気がする。

だけど、モーガン・フリーマンは渋いですねェ。
この人、大統領にもなったし、とうとう神様にもなっちゃいましたか。
いろいろな役をやるとは思っていたけど、ここまでとは。
そうそうこんな役者さんもいないだろうなぁ。

この人が出てくると、ピシッと場が引き締まるんだよね。
ちょっと、ショーン・コネリーに近い存在感かも。

映画としては、家族でお菓子などつまみながら観るには最適かも。
ものすごーく感動するわけではないけれど、起承転結はあるので、コメディとしてはじゅうぶん楽しめるでしょう。

ただ、ジム・キャリーの作品としては、「マジェスティック」のほうが作品レベルは上だと思う。
感動したいかたは、こちらをオススメします。

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