生き様
土曜日は秩父宮へ。 トップリーグ入替戦NTTコミュニケーションズシャイニングアークスvsキヤノンイーグルスの一戦は31-19でNTTコムの残留です。この試合、僕の神戸製鋼の同期であるキヤノン今村友基がSOで先発すると聞いて、スタジアムに応援に行きました。 彼は神戸で酸いも甘いも味わった戦友です。今シーズンはリザーブでのメンバー入りが多く、どうしているのかな?と思っていました。と言っても、何ができるわけでもないのですが。 プロの選手として、プレーする時間がないというのが一番きついのです。そこで腐ってしまうか、最高の準備をしておけるかで、チャンスが巡ってきた時のパフォーマンスが決まります。いつ巡ってくるか分からない、ひょっとしたら巡ってこないかもしれないチャンスを待つことは想像以上に気持ちと体力を使うものです。この試合はきっと友基の生き様が表れる、そう思いながら秩父宮へ足を運びました。 80分間戦って、結果こそついてきませんでしたが、彼らしいゲーム運びを垣間見ることができました。彼の良さは中盤でのテリトリーの取り方と、ボールを動かすと決めた時の思い切りです。神戸時代はコンタクトの部分で苦労していましたが、この日は低いタックルで相手を倒し、苦しい体勢で持ち込んだボールを確実にマイボールにしていました。らしいプレーが随所にありました。熱くなりました。 同じ目標に向かって苦労を共にした人間が勝負し続けている姿ほど、モチベーションをかき立てられるものはありません。彼の生き様が凝縮された80分だったと思います。彼に負けないくらい、自分は勝負しているだろうか。そもそも自分は、何と勝負しているのか。そんなことを思いながら帰りました。 彼と昔話をするのはまだ先になりそうですが、そのうち、うまい酒が飲めたらと思います。