きょうは午前中、あいにく雨の中、母の墓参りへ行き、そのまま層雲峡へ向かった。上川町を抜け、車を走らせていると、二台の車が100キロ近いスピードで走行車の列を追い抜いて行った。すると間もなく、搭載しているレーダーの反応をキャッチしたので、スピードを緩めると、前方にパトカーが測定を行っているのが見えた。でも、前方のドライバーは視力がよほど良いのか、取り締まりに遭うこともなく、運良くすり抜けて行った。最近、層雲峡付近では、パトカーの姿をよく目にする。
今日のお芝居は、「親恋三度笠」という全二幕の人情時代劇だった。情け容赦のない嫁いびりをする舅の役を演じた志賀加津雄の演技は、迫真に迫り、観る者たちを圧倒させた。この芝居の内容も奥が深く、充実したものであった。また昨夜、座長の総会から戻ったばかりである大和城二の演技も観ることができて満足できた。口上挨拶で座長は、この三日間で北海道から名古屋に飛び、夜行で東京へ向かい、そこから仙台行きの新幹線へ乗り、来月から公演予定の新潟三条市まで車を走らせ、再び北海道へ戻るという強行スケジュールであったことを話してくれた。本来であるなら、代役を立てるところであろうと思われた。
第二部の舞踊ショーでも、女形として登場した座長の振り付けは素晴らしかった。また、かささぎ橋をバックに踊る城愛華のステージ、勘太郎との兄妹相舞踊にもすっかり魅了してしまった。