カテゴリ:自転車
5月4日、紀伊半島の中でもなかなか行く機会のない三重県南部を自転車で旅することにした。 自転車を車に積み込み朝5時に出発。紀伊半島を東に突き抜け熊野市に向かう。 途中、和歌山、奈良、三重の3県の県境あたりの北山川沿いの風景だ。 さらに車を進め、三重県紀和町丸山。狭い県道を登っていく。 千枚田だ。こんな所は車でなく自転車で上りたいものだ。 このように道草をしながら9時30分頃ようやく熊野市に到着。この日も黄砂がひどく写真を撮るには適さない。七里御浜で熊野灘の雄大な風景をと思ったが、霞んで絵にならない。 ここからは自転車で尾鷲に向かう。国道42号線は避けて、国道311号線でリアス式海岸を北進する。同じリアス式海岸でも和歌山の海岸とはかなり違う。高い山が海に迫って入り江も深い。アップダウンもきつい。 波田須という所の峠にはお茶屋さんがあったが閉まっていた。この時、食料を持たずに走り出したことに気づく。 太平洋に面しているとはいえ、入り江が深いので湾内は穏やかだ。 このような海岸線が延々と続く。新緑がまぶしい。 42号線なら熊野市から尾鷲市まで40kmもないが、海岸線を走る311号線はアップダウンを幾度も繰り返しながらどこまで続くのやら。食料を補給しようにも店がない。空腹の中、とにかく尾鷲をめざす。 尾鷲に到着したのは午後2時半過ぎ。ようやく食べ物にありつける。朝5時過ぎに近所で朝マックを食べてから随分長い時間、水分以外は採らなかったものだ。自転車での走行距離は80km。キララときめきのスケールを大きくした感じだ。 体力的にもかなり消耗していたので、ここで引き返すという判断もあったが、もう少し足を伸ばして行きたい所があった。あと20kmほどだ。ちょっと無理して走った。 須賀利という漁村だ。路地や匂いが僕の生まれ育った所に似ている。 ここから後は車を止めている熊野市まで帰るだけ。しかし、すでに時刻は4時半。もう一度311号線を走る体力はない。連休で交通量は多そうだが、42号線で帰るしかない。 尾鷲から熊野市へ抜ける42号線の峠。1000m級の山に挟まれた谷の深いこと。写真の青い橋の上から、ふらつきながら谷を見下ろしたとき血の気がひいた。もっと欄干を高くして! 長い上りに耐え、この橋を渡った後、トンネルが見えてきた。トンネルを抜ければ、後は下りだ。自分を励ます。 やっとトンネルを抜けた。えっ!また上り?勘弁してよ。何ともすばらしい峠だ。鹿が2頭、変態人間を冷たい目で見送ってくれた。おおきに。 日も暮れた頃、何とか出発点に到着。走行距離155km、獲得標高2250m。山登りしたわけじゃないのに。 もう車を運転する気力はない。(つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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お疲れ様です。
NZ_SKYさんらしいアップダウンの激しそうなコースですね。 >折り返し地点で、すでに時刻は4時半。 楽しんでますね。プップップッ! もし、ご一緒してたら確実に鹿にさらわれていたことでしょう(笑) (2011年05月07日 09時41分27秒)
glitters_papaさん、お疲れ様です。
思いつきで知らない土地を走ってきました。自転車で旅するのもいいですね。 帰ってきてから風邪が悪化。寝込んでいます。(涙) (2011年05月08日 07時23分13秒) |
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