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ヒロガルセカイ。

ヒロガルセカイ。

6 ●15禁

6.  ●15禁です。15歳未満のお嬢様は回れ右してね。●

冷たい手を襟元から中に忍ばせていきます。
章が驚いて手を引こうとしても、来夢が離しません。
「来夢、ここ外だから!」
「いや。触ってくれるまで離さない」
来夢はいつも第二ボタンまで開けています。
それだけ開いていたら手がするりと入り込めてしまいます。
くっきりした鎖骨に触ります。
暖かい肌にぞくっとします。
「来夢、やめて?俺もう・・困る!」
ぐっと堪えて章が言いました。
「ん」
来夢が襟元を直してゆっくりと章の手を離します。
「連れて行ってくれるよね」
大きな瞳がまっすぐに章を見つめます。
「わかった。・・なんか負けた」
「?負け??」
「来夢が怖い!」
章は来夢と手を繋いで家に帰りました。
共働きの両親は、お買い物にでも出かけたらしく車ごと姿がありませんでした。
「よかった。来夢をどう紹介していいのか悩んだもん」
「普通に友人でいいじゃない?」
「こんなに可愛い子だと何か言われそうで」
「・・口説いているの?」
来夢が顔を赤くしました。
「あのさ・・ここまだ玄関だし。あのね?」
「もういいじゃん」
来夢は章に抱きつくと、そのまま倒れさせました。
「ちょっと待って!うちの親が帰ってきたら・・」
「もう無理。待てないもん」
慌てる章の上に圧し掛かると、シャツのボタンに手をかけます。
「脱がないで、」
「なら脱がせて」
来夢がゆっくりと唇を重ねてきました。
「ん、」
くちゅっと舌が鳴ります。
「ん」
苦しそうな来夢が喘ぎながら、股間を摺り寄せてきます。
もぞもぞと腰をくねらせながら、さかんに求めてきます。
「あ・・」
堪えきれないのは確かなようで、すばやくベルトを外すと自分で股間を触り始めます。
「章、お願い」
さかりのついネコのように苦しげな声。
しかし熱に浮かされた表情の艶かしいこと。
「もう・・」
来夢の下で呆れた顔を見せると眼鏡を外します。
「右のドアを開けて。そこ、俺の部屋だから」

シングルのベッドにはたどり着けないまま、白いカーペットの上でネコがじゃれてきました。
「触って?」
乱れたシャツの上から乳首を刺激します。
じりじりとした熱が体の奥からこみ上げます。
「章、ここが・・もう苦しい」
じゅんと濡れた下着を恥かしそうに指しました。
「見せて?」
「うん・・」
章が下着をおろすと、辛そうに震える自身が。
「来夢、」
「あ・」
先っぽを指でくにっと刺激してきました。
「そんなことしないで、出ちゃう!」
「まだ出さないでよ」
「・・あ、そんな・いや、そんなところ」
章の指が来夢の自身を擦ります。
ぐいぐいと絞るような刺激に興奮して、来夢が章の肩に噛み付いてしまいます。
「ぐ!」
痛みが走りましたが、手を止めません。
「いや、ああ!」
来夢が時折叫びながら背中に爪も立ててきました。
容赦ない暴れ方ですが、興奮も達してきて腰の動きがいつもよりも小刻み。
押し寄せるようなリズムに、章の息も荒くなります。
「も、もう無理・・」
来夢が章に向けて放出しました。
どくどくんと流れる白い精液が章の掌に注がれました。
「あ、」
ぬけるような甘い声。
章はその声を受けて、来夢の奥に手を伸ばします。
「来夢、声を出さないでね?堪えてよ・・」
「出来ない・」
「我慢して?聞かれたくないんだ」
いつ親が帰宅するかわかりません。
この声を聞かれたくない。
章は、ゆっくりと来夢の体をほぐしながら、起立した自身をあてがいます。
「出ちゃうよ、どうしたらいい?」
「手でふさいじゃうよ?」
冗談のつもりで手で塞ぐと、来夢がぺろっと舌で舐めました。
「!」
ずきん!と股間に電流が走ります。
「やめて、」
苦しげに訴えても来夢の悪戯は止まりません。
熱い舌がちろちろと章の指を舐めています。
息もかかって、普通じゃいられなくなりそう。
ぼうっとしてきた頭は本能の赴くままに自身を強引に挿入しました。
「!!」
さすがに来夢が驚いてのけぞります。
膝を立てて腰を引きつらせます。
「ああっ」
漏れた声の大きさに構うことなく、章がさらに奥に進みました。
ぐうんと弓のようにしなる来夢の体。
それをなで上げながら、突き進むと、やがて激しく擦りあげました。
腰を揺さ振る激しい突上げに、来夢が声を失います。
お互いの荒い息遣いだけが呼応しています。
章は来夢の足を抱え込んで。
来夢は必死にしがみつきながら、快楽を貪ります。
やがて章が果てたとき・・まだ抜けないまま、来夢のおでこの汗をぬぐうと。
「頭の中が・・真っ白になった」
「うん、俺も」
上気した頬、赤い唇が章に擦り寄ります。
「このままいたいな」
「うん」
来夢はいつもよりも激しいセックスに、章が何かを振り切ろうとしていることを感じました。
それがあのひとのことなら。
もうこの手を離さない。
「俺だけを見てて、章」
「うん・」
「ココロも俺にちょうだい」
「来夢、」
「誰かを余所見なんかしないでね。俺だけ見ててくれなきゃイヤだよ?」
唇を震わせて・・次第に潤んできた瞳。
「また泣く~」
「泣かせたのは章だ!」
泣きながら悪態をつく。
それでも自分にしがみついてくる。
このネコが愛おしくてたまりません。
「来夢が好き。だから焦らなくていい。不安にさせてごめん。俺はセックスだけじゃない、来夢の存在すべてが・・なんか可愛いと思っているんだ」
これだけ自分にしがみついてきてくれる。
不安にさせて悪かったとしみじみ思いました。


→→7話に続きます。





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