殿さまキングス『殿キン・カンタービレ ~パロッタ・クラシックス~』/1983年
1983年に「パロッタ・クラシック」としてクラシックと殿さまキングスの合体作が発売されて話題になりました。それを2008年にボーナストラックも加えてCD化されたのがこのアルバムです。宮路おさむさんの歌唱力があってこそ、このクラシックのメロディを見事に歌いこなす事が出来ています。CDが廃盤になってしまう前に買う事をおすすめします。1曲目「たそがれ海峡(白鳥の湖)」チャイコフスキー作曲のバレエでも有名なこの曲を哀愁のこもった演歌にして熱唱しています。イントロはそのままストリングスとオーボエとピアノで始まります。2曲目「係長5時を過ぎれば(トルコ行進曲)」アルバムバージョンモーツァルトのこの曲をコミカルなサラリーマンソングとして作り替えています。シングルカットされたナンバー。3曲目「飲めば口ずさむ(ハンガリー舞曲第5番)」ブラームス作曲の有名なこの曲を哀しい演歌になっています。このアルバムはコミックパロディとして聴くのじゃなく、聴き込んでしまう素晴らしい作品が多い。4曲目「原宿行進曲(美中の美)」スーザーの美中の美行進曲。ブラスバンドでは外せない有名曲。この曲は女性シンガーとデュエットになってます。5曲目「起きてよあなた(モーツァルトの子守唄)」ピアノのみの演奏でシャンソンとしてアレンジされています。6曲目「恋路ヶ浜(ドナウ川のさざ波)」ヨシフ・イヴァノヴィチ作曲。これも素晴らしいアレンジで甦っています。この曲もシャンソンナンバーです。7曲目「恋は気まぐれ(オペラ「カルメン」闘牛士の歌、ハバネラ)」闘牛士の歌〜ハバネラ〜闘牛士の歌のメドレーになってます。ハバネラは女性シンガーとデュエット。このアレンジも素晴らしい!感動しますよ。8曲目「おまえはピューマ(軽騎兵序曲)」フランツ・フォン・スッペのオペレッタより。勇ましい楽曲そのままに宮路おさむさんの歌唱も勇ましくクラシカルに歌い上げてます。9曲目「運命組曲 (運命 , 結婚行進曲 , アンダンテ・カンタービレ)このラスト曲は大作ですがメロディを歌うのではなく物語を曲に乗せて語っていくアレンジです。ベートーベン、メンデルスゾーン、チャイコフスキー・・・ボーナストラック「係長5時を過ぎれば(トルコ行進曲)」 <シングル・バージョン> 2曲目のシングルバージョン