モミジイチゴの花。【春(3月下旬・4月初旬)の高尾山での自然観察・その20】
☆3月30日と4月2日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(3回目・4回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。モミジイチゴの花です。(2019年3月30日・4月2日撮影)。☆モミジイチゴは、北海道(胆振地方)から本州(中部地方以北)の山野の日当たりの良い荒地や道ばたに生えるバラ科キイチゴ属の落葉低木です。高さは、2メートルになります。モミジイチゴは、ナガバモミジイチゴの変種で、東日本型です。☆モミジイチゴは、茎にトゲがあります。☆モミジイチゴの葉は、狭卵形ないし広卵形で、3~5つに分かれ、裂片は先が尖っています。縁には粗い欠刻と鋸歯があり、鋸歯は急に尖っています。☆葉柄にも刺があり、葉の裏面に葉脈上に伏毛があります。☆モミジイチゴの花期は3~5月で、花枝は短く、少数の葉がつき、1~2・3個の花が下向きにつきます。☆モミジイチゴの花の萼筒は杯型で、裂片は狭卵形で先が鋭く尖っています。☆モミジイチゴの花は、花弁は5枚で白く、菱状卵形で基部は狭まっています。雄蕊と雌蕊は多数あり、雌蕊は葯をもった雄蕊群の中央にあります。☆花びらが散ったモミジイチゴの花です。雄蕊が落下すると、中央にある複数の雌蕊の子房が膨れてつぶつぶの果実(集合果)となります。☆モミジイチゴ(紅葉苺)の名は、掌状に3~5つに分かれる葉がモミジ(紅葉)の葉に似ることから名づけられました。別名は、黄色い実をつけるため「黄苺」です。☆モミジイチゴの花言葉は、「いつも愉快」「愛情」「嫉妬」「後悔」「うらやむ」などです。