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テーマ:車に関するお話(10102)
カテゴリ:A32 セフィーロ(車関係)
趣味で乗ってる昭和のトヨタ車で以前から気になっていた症状、寒い朝エンジンがかかりにくかったので修理してみました。 一度エンジンがかかってしまえば、走行も不具合無くアイドリングも正常、その日はしばらくエンジンを止めた後の再始動も何事も無くエンジンがかかるあれです。 EFI等のインジェクション方式だとキャブレターのチョークの代わりに、気温によって燃料を増量し始動を補助しますが、そのシステムが正常に働いてないと寒冷時の始動困難に陥ります。 この方法は、急加速時に噴射が増量される事を利用して、素早く全開までアクセルを踏み急加速の信号を送り燃料を増量させ、それを繰り返す事によって強引に始動時の燃料を濃くしてチョーク状態を作り出します。 自分の車も、2,3年前から症状が出始めてましたが、上記の裏技でエンジンかかるし、毎日乗ってるクルマじゃ無いのでそんなに困らないのでずっと放置していましたが。 いくら普段のらないクルマでも、酷寒時に毎度お湯を持参して始動するのも面倒なので修理する事にしました。 寒冷時のスタートだけなので、コールドスタートインジェクターかコールドスタートタイマーのの不具合が想像されます。 上の画像は自分の1G系のエンジンです。茶色いカプラーのがコールドスタートインジェクタータイマーです。 トヨタだとスタートインジェクタータイマーの呼び名になるようです。その他にもサーモタイムスイッチ等メーカーによって呼び名が色々あるようですが、要は水温が低い時にチョークの代わりのコールドスタートインジェクターを作動させるスイッチです。 バブルの頃までのトヨタ車は、水温メーター用、EFIコンピューター用、スタートインジェクター用と各独立したセンサーやスイッチが付いていますので、冒頭のような始動は困難だがエンジンがかかってしまえば後は正常等の症状が出ます。 外してあります。 スタートインジェクタータイムスイッチ本体です。 経年変化で汚れていますが、目視上ではセンサー部分の破損などはありませんが、どちらにしても非分解なので交換するしかありません。 良否判断の正確な方法は車種別のサービスマニュアルの数値が一番確実ですが、一つの判断方法として、二つある端子を各本体への抵抗値を計って片方が0オーム、もう片方が30オーム前後が目安のようです。(あくまで参考です、ご自分の車のサービスマニュアルで最終判断を必ずしてください!) 上記の数字は冷間時なので、測定の前に手で持って暖めてしまったり、エンジンの上などに置いてたりすると当てになりませんし、真夏で外気温が高いと測定する事ができませんので注意です。 部品番号は、89462-20010、現在は代替え品番で89462-20030になっているようです。間に89462-20020もあったのかな? 幸いにも、このスタートインジェクタタイムスイッチは、この世代のEFIエンジンに排気量関係無しで、4A系、1G系、3S系etc等かなり広範囲で同じ品番の部品らしいので、知り合いの車屋さんの廃車の部品と交換させてもらいました。 交換後は、セル一回転目で初爆、直後に暖気回転まで一気に回転が上昇しますので、大変気持ちいいエンジン始動になりました。 今まで外気温が低い時は運転席でアクセルを操作する必要があり、回転が安定するまでは運転席から離れる事も発進する事もできませんでしたが、キーを捻るだけでエンジンがかかるので寒冷時の煩わしさから解放されました。 中国製HIDバラストの内部等自分の書いた物に興味がある人はこちら
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