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カテゴリ:ビジネス
今日は、11月16日にあった、ビジネスキーマンネットワークの第一回セミナーでのお話を紹介します。なんとタリーズコーヒージャパン社長の松田公太さんの講演です。
この講演を一言に集約すると、情熱ある行動が質の高い人脈を生み、成功に至るということでしょうか? 松田さんは、子供の時から高校までアフリカのセネガルとボストンに住み、日本の大学で勉強されました。 その時から、外国人が、日本の食文化に対する誤解を感じたり、 日本が経済力があるのに尊敬されないことに問題意識を感じ、 食で起業したいという気持ちがあったようです。 社長が28歳の時、国民金融公庫から3500万円のお金を借りる際、 融資担当の人を直接呼び、情熱的に説得しました。 候補地を案内して、必ず採算が取れる事を証明して融資にこぎつけたそうです。 また、第1号店の銀座の土地を購入する時も、ビルオーナーに直接説得して、 大手企業の競合他社を退けてなんと半額で手に入れることもしています。 経営に対する情熱がこのような奇跡を生むんですね。 ただ、1号店も当初は300万円の利益、数百万の運転資金で、苦しい経営だったそうです。 顧客獲得のために社長が何をしたかというと、ただチラシをやみくもに配るのではなく、 一人一人説明をしてチラシを渡すことをしたそうです。 そしてその中に、なんと後々三越の社長になる人がいたのです。 その社長は部下達にタリーズコーヒーの情報を流したため、 それ以来収益がぐんと上がったそうです。 現在日本で230店舗を構えるまでになっています。 ☆タリーズとスターバックスの違いは?☆ 講演後こんな質問をされて、社長は次のように述べています。 確かに同じシアトル発のコーヒーショップという意味では、 起業文化的に近似したものがある。 ただ、タリーズはトップ1%の品質のコーヒー豆を使い、 ハンドメイドの小さな焙煎機で煎り、 手動型のコーヒーマシーンを使うなど、 品質に妥協をしない作り方をしているということです。 ちなみに、スターバックスでは自動のコーヒーマシーンを使って 経済効率を優先しているそうです。 社長は、確かにここまでこだわり抜いた作り方をしても、 味の違いがすぐに分かってもらえないこともあると言っています。 しかしながら、何回も通っていると、その違いが必ず分かってくれるという。 実際、ある地域では、顧客数がスターバックスを抜いたところもあるそうです。 手間をかけ、採算を二の次にしてでも上質のコーヒーを提供しようという社長の意気込みが伺えます。 店舗数は、タリーズが230に対してスターバックスが500店舗以上。 また、アメリカではタリーズはずっと赤字なのだそうです。 なぜそれでも経営をするかというと、大富豪が始めたビジネスなので、 赤字でも社会的貢献と思って品質にこだわったコーヒーを提供しているのだそうです。 やはりそこら辺がスターバックスと違う社風なのかもしれませんね。 私はあまり強いコーヒーを飲むと胃が痛くなるので コーヒーは飲まないし、タリーズコーヒーにも行ったことがないですが、 一度時間があれば行ってみようかなと思っています。 松田社長が情熱を持って何度も経営の危機を乗り越えた話を思い返しながら、 じっくりとそのコーヒーを味わってみるつもりです。 今日の人気blogランキングを ちょっとのぞいてみましょう!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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