ボクシングのお話、続き


強いとは美しいと思う。

全盛期のマイク･タイソンは確かに美しかった。



カス・ダマト(Cus D'Amato　1908年1月17日-1985年11月4日)は、
アメリカ合衆国出身のボクシングトレーナーである。
ピーカブー（Peekaboo、『いないいないばあ』の意）
と呼ばれる独特の構えで防御を固め、頭を振って相手の懐に
潜り込むというファイトスタイルで選手を育成した。
このスタイルは、小柄で肉体が頑強かつ柔軟であり、
更にパンチ力とスピードを兼ね備えた選手でなければ
使いこなすことができなかったが、一方でマイク・タイソンや
フロイド・パターソンなど、ボクシング史に残る
名チャンピオンも輩出した。
カス・ダマトの根本的なボクシング哲学は

「高い次元においてリング上の勝敗を決するのは、
肉体のメカニズムではなく精神力である」
というものである。
ダマトがセコンドについたボクサー達は誰一人として
試合中に死亡したりパンチドランカーなどの後遺症に
ならなかった。

マイク･タイソン、(1966年6月30日-
ヘビー級としては小柄体格ながら、パワーとスピードを
かね合わせ、高いディフェンス技術により20歳4ヶ月22日、
史上最年少WBC世界ヘビー級チャンピオンとなる。
その9ヵ月後にはWBAとIBFの統一王者になり、最盛期には
5団体のヘビー級チャンピオンになる。

2億ドルをその拳で稼ぐが貯金ゼロ、
それどころか未納の税金と離婚の慰謝料で
借金が1400万ドルもある。




12歳のタイソンを少年院で発見したダマトは
『必ず世界チャンピオンになれる』
とまで言ったそうです。
実際、わずか数年でタイソンは世界王者に。
しかし、実の息子のように私生活の面倒まで
見てくれていたダマトが死んでからは、タイソンは
『絶対に組んではいけない』とダマトに言われていた
ドン･キング(ありの試合を組んだことでも有名な
拝金主義者のプロモーター)と契約を結び
人生が狂いだします。

古くからのスタッフを首にし、離婚、裁判、試合の延期
練習不足･･･

試合もギリギリの勝利が多くなり、ついに90年、
東京ドームでJ・ダグラスにKO負けを喫し、92年には
レイプで刑務所送りとなります。
復帰後ボクシングを続けるもかつての精彩さは全くなく
05年に引退。
翌年にはコカイン所持で逮捕。

スラムのいじめられっこからアメリカンドリームの体現者へ
そして没落の人生と、映画のような生き方してます。

堕ちだしたら早いな。






カス・ダマトはオレにとってオヤジ以上の存在だった。

誰でもオヤジになることはできるが、

しかし、それは血がつながっているというだけの話だろう。

カスはオレのバックボーンであり、

初めて出会った心の許せる人間だった。

　　マイク･タイソン











貴女にとってのカス･ダマトは誰ですか？





























ミリオンダラー・ベイビー

　ジムを経営する孤独なトレイナー、フランキー(イーストウッド)。実力はあるが、育てた若者は欲を求めて彼の元を去っていく。
　あるとき、そんなジムへ31歳のボクサー志望のマギー(スワンク)が入ってくる。フランキーにとってマギーのような女など眼中になかった。しかし、貧しい生活をしながらも、練習に励む彼女のハングリーさに、彼は徐々にボクシングを教えるようになる。
　やがて、トレーニングを通して次第にお互いを必要とし始めていく二人。娘に縁を絶たれた男と家族の愛に見放されてしまった女、深い傷・苦しみを抱えながら生きてきた不器用な二人が互いに人間的に歩み寄っていく。
　マギーの実力も頭角を現していき、遂に100万ドルをかけた世界タイトル戦に出場することになった。しかし、その試合で、二人を待っていたものは衝撃の結末だった…。苦悩するフランキー、そしてマギー。
　二人の真の絆の意味がいま試される。



これはジェリー・ボイドの短編集　"Rope Burns: Stories
From the Corner"の話をクリント･イーストウッドが
映画化した名作です。

ボクシングの話ではなく、ボクシングを通した人間関係の話。

前半と後半でがらりと変わりますし、その内容から
色々物議をかもし出してますがお薦めですわ。



それでは皆さん
今日も美人でお過ごしください。







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ベスト・オブ・マイク・タイソン　KOスペシャル



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