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カテゴリ:日本映画
実際に起こった " 埼玉愛犬家殺人事件 " をベースに、ふとしたはずみから極悪非道な男の片棒を担がされ、後戻りの出来ない殺人事件に巻き込まれていく男の姿を描く。 小さな熱帯魚屋を経営する信行(吹越)は、妻・妙子(神楽坂)と、前妻の娘・美津子との三人で細々と暮らす善良なだけが取柄の男。ある時、娘の万引事件をきっかけに、大手熱帯魚店のオーナー村田幸雄(でんでん)と知りあう。彼は、言葉巧みにその場を治め、娘の美津子は自分の店で預かって更生させよう、と申し出る。 しかし、この村田と妻の愛子(黒沢)は、何十ものバラバラ殺人事件を繰り返す狂気の極悪人だった――。 性格俳優、吹越満氏の怪演といい、でんでん氏のこんなおやじいます! 的なイカレタ殺人鬼といい、お色気ムンムンの黒沢あすかといい、ガンガン役者の魅力を引き出すのが園子温監督なのだなぁ。とにかくものすごい。 あれよあれよという間に、村田夫婦の魔の手にかかり、ヒト殺しの手助けをするはめとなった信行は、愛する家族のため、おぞましい血みどろの裏世界に足を踏み入れていく。 いつしか、夫妻を凌ぐ強靭狂気の男へと変貌を遂げるところなど、敬愛する塚本晋也作品にも通ずるところがあってぞくぞくした。エログロなところも似てる。 さいきんの韓国映画を観ていると、究極までエグサを追及していて圧倒されてしまうけれど、日本にもこういった監督さんがいることで、そっち方面の未来は明るい気がしてしまいます。 映画にでてくる熱帯魚って、いいね。『シュリ』(古っ!)とか『FRIED DRAGON FISH --』とか、ドラマ『ケイゾク』も真山さんが金魚飼ってたっけ。魚を飼ってる人物を偏愛する傾向があるかもしれない。でんでんさんはともかく、この吹越満さんがブチ切れた果てにみせる男ぶりに惚れぼれした。 それに負けないのが、『六月の蛇』が素晴らしかった黒沢あすかさん。彼女の色気と狂気の凄味は、もう半端ないです。 蛇足ですが、園作品に出演目白押しの女優・神楽坂恵さん、本作撮影後、監督とご結婚なされたそう。 監督 園子温 脚本 園子温 高橋ヨシキ 出演 吹越満 でんでん 黒沢あすか 神楽坂恵 (146min) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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公開当時にTVで予告というよりとっても
詳しい今作の紹介を見ていたのを思い出しましたが、 そのときは”でんでん”さんばかりがクローズアップされていて 吹越さんがでてるのは知りませんでした。 最近めっぽう夢見が悪くて、読んだり、TVで見たような 話でうなされるんで 手に取ることはできないと思いますが >映画にでてくる熱帯魚って、いいね。 ↑ 同感です! (2012.01.03 23:26:52)
この作品、観たくてしかたないのですが、東京に行ったら前日でリバイバル上映が終了していたりなかなかたどりつけずにいる作品。なんとか今年中には鑑賞しようと思います。園子温ワールド、炸裂している感じですね。楽しみなような怖いような♪
(*^ー゜)vPEACE!!! (2012.01.04 01:36:17)
>吹越さんがでてるのは知りませんでした。
えー 吹越さんの役は紹介されず?! たしかにでんでんさんの超自然な演技は特筆ものですが 吹越氏もいいです。情けない男が、なにかを契機に物凄く魅力的に変化を遂げる-というのが私的には好みで、そんなところも塚本晋也さんに似てるなって。 >>映画にでてくる熱帯魚って、いいね。 > ↑ > 同感です! あ! うれしい! (2012.01.05 21:46:24)
観ましたよ。これまた凄かったです。
>なかなかたどりつけずにいる作品。 そうでしたかぁ。こちらも、上映していたのはミニシアターではなくススキノのスガイのみ。なかなか足を向けられずに、上映が終わってしまったのでした。 荻々亭さんの感想がたのしみ! (2012.01.05 21:48:41) |