257790 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

福内鬼外(月日が往く)

福内鬼外(月日が往く)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

フリーページ

お気に入りブログ

2024年9月の読書ま… ばあチャルさん

rainywood… rainywoodsさん
うたたね通信社 ~… 山村まひろさん
本格ミステリと旅の… ☆かよさん
七生子のお買い物日記 七生子☆さん
やっぱり本が好… Re-kaさん
東 屋 (あずまや) higashiaoさん

コメント新着

http://buycialisky.com/@ Re:コメント読めんと(07/07) which works best viagra cialis or levit…
http://cialisvu.com/@ Re:コメント読めんと(07/07) alternare cialis e viagracialis clonete…

カテゴリ

バックナンバー

2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2003年08月23日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
「季刊落語」編集部勤務の【緑】は、仕事の一環で寄席を見に「如月亭」に通っている。
そんなある時、二人の有望な若手落語家が、高座で二日連続失態を演じてしまった。
次の日、『三年目の幽霊』という噺の最中には、【三人目の幽霊】があらわれた!?
表題作『三人目の幽霊』を含む5作収録の連作短編集。


大学を卒業したばかりの緑は今まで全く落語を聞いたことがない。
目下、編集長・牧の指導で修行中。(編集部は牧と緑の二人だけ)
牧は季刊落語の編集を担当して30年の大ベテラン。師匠たちにも顔がきく。その鋭い洞察力を見込まれて、問題解決を頼まれることも。

失態が二日続いた後の三日目。トリ前“ヒザ”の演目は『三年目の幽霊』。
前座が幽霊に扮する(ゆーた、という)趣向もあって、熱演が終了した。
“ゆーた”は二人。のはずが、牧には【三人目の幽霊】が見えたという!
背後にある噺家二門の対立。いったい幽霊は誰だったのか?

他の作品、いずれも緑、牧が登場しますが、趣向は様々です。
ワイン、アクション(?)、絵の話などなど。
最後の『患う時計』は如月亭と築地亭を舞台にした落語がメインの話。
この中では『不機嫌なソムリエ』と『崩壊する喫茶店』が好きです。
(落語との関わりが薄い二つだ、笑)
人を思いやる心、がキーになる。オチもしっかりとついています。
牧さんにそれほど強いインパクトはないのですが、安心感があります。

落語についての話はとてもわかりやすいです。舞台裏の話なども含めて。
緑と同じく落語素人の私でも充分楽しめます。
解説で村上貴史さんが触れていますが、、落語を扱ったミステリーといえば、まず北村薫さんの【円紫師匠とわたしシリーズ】が思い起こされます。(が、他にも結構あるんですね)やはり与えた影響も大きいのでしょう。共通点も幾つかありますし。北村さんのシリーズは『空飛ぶ馬』しか読んでいないのですが、単なる二番煎じではなく、独自の色をだすことにも成功しているのではないでしょうか。

今回は珍しく、文庫分ではなくハードカーバー。
この方の本は『ツール&ストール』も買ってしまった。
個人的に、大倉さんと戸梶圭太には是非頑張ってもらいたいです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年09月15日 07時15分09秒
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X