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2006年03月17日
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和


これから展開する話は、私のファンタジーである。



 高天原がどこにあるのかは、直接にはわからない。ただ、天孫降臨があった近くだろうということだけは言えるのではあるまいか。そこで天孫降臨の場所を考えてみたい。

 古事記には、「竺紫ちくしの日向の高千穂の久士布流多気くじふるたけ」とある。そして、古事記伝ではクジフルを「霊異(くし)ぶる」の意としている。また、日本書紀には「{木患}日(くしひ)の二上の天浮橋」や「高千穂の{木患}触峰(くしふるみね)」とある。私は高千穂よりもこの“クシ”という言葉に注目している。(←{ }内で一文字と見てください。)

 天孫降臨の前には国譲りの話があり、これはどうやらイリ地方の話のように思えるし、イシク湖の西方(北緯41.5°東経75°あたり)にミン・クシ(Ming-Kush)という地名があるので、この近く、すなわち天山山脈に天孫が降り立ったのだと考えることも不可能ではない。

 しかし私としてはもっと有名なクシ、すなわちヒンドゥークシ(Hindu Kush)山脈を考えてしまう。この山脈に接触するような地方、またはこの山脈から“る”すなわち降りてくる地方という意味ではないかと想像してしまうのである。余計なことだが、筑紫に“竺紫”という漢字を当てているところが、いかにも天竺を連想させてしまう。ちなみに紫は高貴な色である。

 さて、ヒンドゥークシ山脈の北隣りは、ワハン渓谷もしくはワハン回廊と呼ばれる地帯である。

気になる国境線
今でこそ辺境の中の辺境のようなワハン渓谷ですが、かつてはユーラシア大陸の東西を結ぶシルクロードの地として重要な場所でした。はるか昔にアレキサンダー大王に率いられて遠征してきたギリシャ人の子孫が仏教と出会って花開いたガンダーラ美術の中心地は、この回廊の南側にある現パキスタン領ペシャワールもあたり。世界史の教科書に出てくる「大月氏」なる国があったのは、アフガン東部からワハン渓谷にかけて。三蔵法師こと玄奘三蔵がインドへ向かったときも、マルコ・ポーロが中国へ向かったときもここを通ったのでした。

衛星写真を見てみると、回廊西部は不毛な険しい山脈でアフガン本土と隔てられているのに対して、回廊東部は谷沿いに湖と緑が広がる高原地帯で、さらに河川を通じて現在タジキスタン領になっている北側のパミール高原と繋がりが深い地域であることがわかります。

ワハン回廊に住んでいるのはワヒ族(「ワハンの人」という意味らしい)で、タジキスタンやパキスタンなど国境に跨って農牧生活を送っています。


 天孫降臨は遥か古代であるし、民族移動もかなりあっただろうから、現在のワヒ族は日本人の先祖と無関係であろうが、《ワヒー語(Wakhi)》の畑作業の画像を見ると、高天原というのはこんな場所だったのではないかと思ってしまう。

 ついでに《ワヒー語検索》をしてみた。kuがmountainということで、これは何か面白い結果が出てくるかなと一瞬期待が高まったが、kushではvulva(女性器の外陰部)と出てきて、どっと崩れてしまった。(^^ゞ まあ、そこは子宝を産出する場所でもあるのだから、悪い意味にとる必要はない。ヒンドゥークシのもともとの意味は、ペルシャ人が名づけたように「ヒンドゥー殺し」の意味であったかどうかは疑わしい。インドの女陰、すなわち“インドを産み出したもの”の意味かもしれないのである。


 これは結果的にあまり関係ないようだったが、{木患}が気になったので調べてみた。

 漢和辞典によると、{木患}はむくろじ。山野に自生する落葉喬木。種子は球状の核果で、羽根つきや念珠の球などに用いられ、果皮は石鹸の代用にされた。別名、むく。もくげんじ。むくろじ科 Sapindaceae. ムクロジ Sapindus mukurossi

市民公開講座 MEN あれこれ(4)
むくろじは本で調べてみますと、茨城県以南の各地や東南アジア一帯に分布する高さ 10-20m にもなる落葉樹だそうです。……中略……むくろじは土質を選ばず、大木になるということだったので、まず日当たりのよいところを選ぶことが大切ですが、大木になって将来根がはっても家に影響を与えないよいようなポイントを定めて植えることが大切です。一度植えてしまったら移植をたいへんきらうそうなので、植え付けの位置は慎重に決めた方がよいようです。


 南方を想定した方がよさそうな木である。東南アジアということだから、ヒマラヤ山麓にしてもぜんぜん場所が違うのだが、私は原始ヤマト民族の非常に初期の人々の一部がワハン渓谷あたりからヒマラヤを越えてインドから中国南部へと移動していったと想定しているので、あるいはヒマラヤ山麓原産のムクロジがその方面に広がっていったのかなあなどと妄想を広げてしまう。(^_^; ま、私は植物に関してはさっぱりわからないので、まったくアテにならない話ではあるが・・・。

 ところで、原始ヤマト民族の一部がインドへ移住した時期は、神武天皇が即位した紀元前7世紀よりもずっと前であろうから、私が想定している時代より遥かに後になるが、クシャーナ朝を建てたクシャン族がこのワハン渓谷から興っている。
クシャン族は、イラン系の言語を持ったサカ族の一部とみられ、パミールの西のワッハン渓谷から興った。……中略……紀元前一世紀頃、このクシャン族が勢力を得て他を併合し、バクトリア地方からアフガン東部、ガンダーラ、カシュミール、インド西北部を領有する巨大な帝国を建設した。
樋口隆康『アフガニスタン』NHK出版 p.129

 民族的には違っている可能性が高いが、ワハン渓谷は場所的には中央アジアとインドを結ぶような位置にある。







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最終更新日  2006年04月28日 22時15分03秒
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