カテゴリ:短歌
10月7日『NHK短歌』 題「耕す」または自由 選者 佐佐木幸綱 選者による入選十二首から、私が注目した歌をいくつか。 そこだけが耕されたるように見ゆ テレビ画面の顔のモザイク 豊中市 原 拓 たしかにフラットでなくずぶずぶと入り込みそうな感じはする。ちなみに画面のモザイクというと即座にAVを連想してしまうσ(^^;からみれば、アソコはたしかに畑です。(゚O゜)☆\(^^;) 「耕すってどういう意味」と聞きしのち 子は音読のつづきに戻る 宇治市 山下裕美 本を読んでいる子供の横顔をじっと眺めている母親の、何となく心なごむ気持ち(?)が伝わってくる。可愛いよね。 耕した畑にまたもや足跡が 点点点と猫は自在に 立川市 佐古祥代 折角きれいに耕したのに、やったそばから台無しにしてくれる、ああ、こういうネコ、私は好きです。(^^ゞ ←この一文は七五調のようにはなっていないのだけれど、リズムが何となく詩的。私はいつも難解なゴツゴツした文章ばかりで敬遠されがちなのだが、必要な場合には、こういう文章を自在に書けるようになりたい。 耕して手にすることの貴さを わかる大人になりますように 北広島市 樋口幸子 単純に農業の貴さを言っているようにも見えるのだが、私はつい深読みをしてしまう。最近はいわゆる個人の株取引で儲けようという人々が多いのではないか思うのだが、この歌は、カネを右から左に動かすだけで生きる糧を得ていく人生に対する鋭い箴言のように思えてしまうのである。 《『NHK短歌』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
|