山梨県道志へ、キャンプに行く。
山の風になぐさめられながら4泊5日を過してきた。
このキャンプ場を気に入って、もう10年ほど通っている。
夏涼しいこと。木陰で過せること。ここを足場に山に登れること。オーナーの考えがしっかりしていて、石けんの洗剤、シャンプー、リンスを使う約束が徹底していること。
好きな理由はいろいろあるけれど、やっぱり、いやなところがない、ということが大きいかもしれない。
キャンプの達人のような友人にくっついて、わたしなんかは、お手伝いをする子どもみたいな位置づけで呑気に過す。呑気とは言っても、キャンプ暮らしは、忙しい。なぜって、日ごろ家でしている家事を、外でそのまましている上に、山に登ろう、釣りもしてみる? そうして燻製にも挑戦しよう、ハンモックで揺られながら昼寝もするよ、ということだから。
まさに、「楽しいは大変」を地でいく日日だ。
キャンプ生活のなかでする家事は、日常のそれよりもだいぶ小振りで、少ない材料と道具を生かしきるところに醍醐味がある。この経験は、思いがけないほど、家事に向きあう気持ちに風を入れ、活性化してくれる。
ところで。
このキャンプでは、手ぬぐいが大活躍した。
無類の手ぬぐい好きが高じて、気がつくと、家のなかで使う浴布の8割が、手ぬぐいになっている。好きな柄を集めるというところからはじまったのだが、使ってみると、これがじつに具合がいい。吸水力もあるし、洗濯したあとの乾きが早いのも、ありがたい。
キャンプ場では、干した手ぬぐいが、仕切りの役目をはたす。ああ、おもしろい。
手拭いがますます好きになる。
山のキャンプ場。
手ぬぐいの仕切り。ちょっといい感じだ。