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カテゴリ:Outdoor-扉の外
昨日の日記のコメント欄に、阿蘇野焼きの事故のことを書いていただいて、当然俺らの中では心配な出来事だが、そんなに大きなニュースになっているんだと逆にびっくりした。重傷の方の方も会話は出来ているとのことで、おけがをされた方の治癒を祈るばかりだ。
昨日は確かに風が強かった。俺らが参加した集落は、予定の9時過ぎには火入れしたが、仲間が参加した別の集落では、強風のため10時過ぎまで火入れを躊躇したらしい。もちろん、その地区長さんはいいリーダーだと思う。(事故が起こらなかった、俺らが参加した地区の地区長さんも。) そもそも3月は風の季節なんだよね。3月は渓流解禁でもあるが、フライマンにとって早春の川は、風との戦いでもある。しかし昨日も書いたように、野焼きで焼くのはあくまでも牧場地なので、春前に焼いて新芽を芽吹かせなければならない。 昨日の画像では詳しくは書かなかったが、 左端の森と、焼かれた牧草地の間の焼け残りの部分が、輪地と呼ばれる防火帯で、去年の秋に輪地切り(草刈り)をしてある。 そして当日は、まずは県の防災ヘリが、山の中に一般者がいないか見て回る。 命がけのアマチュアカメラマンなんかが潜んでいたりするらしいんだよね。 俺らは軽トラで、担当の一番高いところまでドナドナされ、下りながら輪地沿いに火を入れていき、防火帯を広げていくのだが、昨日は下から吹き上げてくる風だったので、先頭でどんどん火を入れられると、後方は火が大きくなって、火が輪地を駆け上がったり、輪地に飛び火して思わぬところで火がつくので、それをみんなで消していく。 途中何度も、先頭に「(後方の火が落ち着くまで)火を入れるな!」と声が掛かっていた。上(横)からも草が燃える火が風にあおられて襲ってくるし、地面からも火が走って来るし、ほんと気を抜くと大変だ。 俺も目の前を駆け上がって来る火を火消棒で叩いていたら、自分の周りに飛び火していて、足元が火に囲まれていたことが何度かあった。輪地の中にいる限り、足元は草が刈ってあるので、火は高く燃え上がらず、蹴散らして消せるんだけどね。 そしてそのために、難燃性の綿の上下を着て、ヘルメット・マスク・皮手袋・ゴーグルは必須だ。手に持っているのが火消棒ね。モデルは仲間(勝手に出演すまん)。そして、輪地が結構広いことがわかると思う。 こちら側から縁を焼いているが、丘の向こうからも別の集落が縁を焼いているのが見える。 縁を焼き終わって下まで降りてきたら、いよいよ真ん中部分に火をつける。 この火は斜面を駆け上がっていくから、もしこの時に中に人がいたら本当に助からない。もちろん、ここに人はいない。 一番上の画像に戻ると、縁を焼き終わって、火が中へ中へ斜面を登って行ってるのが見える。 俺も、ここ5年ほど参加させてもらっているだけの素人だからよくわからないけれど、昨日のニュースを見る限り、風上から火を入れなければならない場所に、風下から火を入れたのかな。いや、素人だからほんとわからないけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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