オールドタウンの反乱
全能なる神よ、今日は二〇一〇年十二月一日でございます。この日記を読むすべての僕に対して祝福を、そして無事平穏なブログの運営が続けられますようご加護下さいますように。 (by銀河の荒鷲シーフォート)書いてはいたのですが、載せてなかったこの前の続きです。↓↓↓ 後日、首尾は? と聞くと、OKを貰えたらしい。「まあ良かった、と言う所だが、何と声をかけたんだ?」 いきなりこんな場所へ送り込まれた上、二十四の若造に即決できる計画ではなかったはずだ。どうやって口説き落としたのかが気になった。「ここを脱出したいんだが、協力してくれないか」「……は?」「だから、ここを脱出したいんだが、協力してくれないか。と言ったんだ」「よくそんな直球でOKを貰えたな」「まあ何も警備兵に向かって突撃しろとは言ってないからな」 確かに機械の腕が目当てなら、危険も少ないだろう。それでも“脱獄”に値するのだ。躊躇いはないのだろうか?「そのうち一回みんなを集めるか、なあ?」「あぁ、そうだな」 ザムスがこの計画を持ち出したのはいつだったろうか? 地球に帰りたいと言い出したのはいつだったろうか? 今でこそ友人とはいえ、ここへ来てから知り合ったゼンガにそれを打ち明けたのはいつだったのか? 最初ゼンガは猛反対した。馬鹿な真似はやめろ、無理だ。 妻と子が呆気にとられるような殴り合いもした。まだ体力が有り余っていたから若かったのだろう。それから考えればかなりの時間が経ったはずだ。 それでもザムスは諦めなかった。ゼンガもいつの間にか協力していた。それだけザムスには人を惹きつける何かもあったのだ。 そしてその原動力となる理由にもゼンガは共感した。 もう一度恋人に会いたい。 その単純だが人間らしい感情に、ゼンガは協力してやりたいと思うのだ。他に計画に乗った者たちも似たり寄ったりな理由を抱えた者も多い。ゼンガのように何となく、というのは珍しい方だ。いや、先程一人増えたか。あ、またおじさんばっかりになった(笑)