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テーマ:公園練習(216)
カテゴリ:公園日記
「キミさぁ~ここで吹くの初めてだろ」
「は、は、はい、、、、」 夜の公園でクラリネットを吹く少女に声を掛けます 突然知らない人から声を掛けられビックリしています と言うよりも 完全に 怯えていますっ!! その怯える姿がいけない 超ドSなオレのハートは燃え出します この子、見た感じは少林少女の主人公みたな子 縁のあるメガネを掛けている 完全に超ドまじめな雰囲気の子である そんな子が私の突然の登場に怯えています ベンチに座って吹いていたクラリネットを 抱きしめながら私を見て怯えています まだ一言しかしゃべっていないのにもう ごめんなさい、もうしません、許してくださいって顔です その怯える姿、、、、 超ドSな私を 燃えさせるには充分なのですっ!! まずは 「あんたよぉ~」と切り出す 「は、は、はい」(ごめんなさい) もうその怯えながら返事をする声だけで そーとーヤバイです 私は即座に靴をチェックします、正直見た目は 中学生なのか高校生なのがわからない 革靴を履いている、中学生では無さそうだ 「あえて言わねぇ~けどよぉ~」 「は、は、ははい」 「その制服はアノの高校だろぉ?」 「は、は、はいぃ」 本当は制服なんぞじゃ全然分からないんだけど 革靴ってだけで高校生と判断 しかも、もうオマエの学校は判明してるんだぜ って口調でズバッと言い放つ 女の子はもう、あああ、学校までバレちゃった あああ、私はもう通報されて牢屋に入れられちゃうかもぉぉぉ~ 「家は近いのか?」 「は、は、はい、ちち近いです」 女の子はもう、ああああ、家のコトまで つい喋っちゃったぁ~てなモンで動揺します 「ココで吹くのは今日始めてだな」 「は、は、初めてです」 私としては、毎晩毎晩叩いてるからぁ~ この子がこの時間に練習するのは始めてってコトが わかるから結構自信マンマンに言い放つ 女の子としてみれば、あああ、この人なんだんだろぉぉ? なんでも知ってる感じ、でも何者なんだろ? 警察?役人?周辺住民? それとも変質者?まさかヤクの売人? ああああ、私も○リピーみたいにヤク漬けにされるのぉぉ?? 訳の分からない恐怖に怯えています クラリネットを抱きしめる指に力が入ります 顔を見るともう本当に許してくださいって顔です しかし 超変態ドSな私ではありますが、、 この辺で正気に戻ります 状況をよく考えます 夜の公園のやや暗闇のベンチ、丁度コーナーになっていて 唯一の逃げ道には私が立っています つまり、女の子を追い詰めてる状況です しかも意地悪な質問をしてやや半ベソな女子高生 その前に立っている変態公園ドラマー これさぁ~ もうこの状態でぇ~ 完全に有罪ですよねっ!! (↑ギルティ!!) 次の瞬間、いきなり泣かれたらもうアウトです 即逮捕です、牢屋に行くのは私の方です と言いながらも、楽しい状況であるのは確かです (↑どこまで意地悪なんじゃぃ) でも、本当にヤバそうなので口調をちょっとだけ変えます 「家では練習できねぇ~のか?」 (↑あんまし変わってない) 「は、は、はい」 「ココで吹いて近所迷惑とか心配じゃね?」 (↑全然変わってない) 「は、は、はい、ごめんなさい」 口調を変えたつもりでも内容が追い詰めています どうしても超ドSな部分が出てしまいます そろそろ、私の正体も暴かないとマズイと思い 説明します。 「オレもさぁ~」 「は、はい」 「あっちの方でね」 「は、はい」 「練習してるんだぜ」 「え?」 「練習スネアを出して叩いてるの」 「は?」 「もう5年にもなるけどさ」 「はぁ」 「一回も苦情来ないぜ」 「はぁ」 「警察もイロイロと質問されるけど」 「ええ?」 「最後にはゴクロウサンって言ってくれるんだぜ」 「へぇ~そうなんですかぁ」 と私の正体をバラし、警戒を解いていただきます もうドSな遊びはおしまいです 「オレが声掛けたとき苦情だと思っただろ?」 「いや、襲われるかと思いました」 ってオイ、ソコまで思うかゴラぁ その後はイロイロとお話しましたよ、 学校でも練習するけど、どうしてももっと上手になりたい でも家で練習すると、お母さんや姉妹には怒られるし 広い公園なら大丈夫だろうと思って楽器組み立てたけど 外だと思ったよりも音が恥ずかしくて 人があまりいない所へトボトボと場所を探してて ようやく見つけたベンチ、でも今度は本当に人がいなくって 暗くって怖くって、でも練習したくって 最初は小さい音でやってたけど、ちょっとだけ大きく吹いたみたら いきなり知らないオジさんに声掛けられて 色んなコト聞かれて本当に怖かったです と、まぁ~最近の女子高生は打ち解けると本当によくしゃべります まぁ~とにかく練習して上手くなりたいと言うハートは大したモンです とりあえず、近所からの苦情は一回も来た事が無いし 警察からも制止されるコトがないよ、 と伝えガンバレと言いました でも夜の公園に女子高生でしょぉ~ ん~、しかもコイツ、ドSを燃えさせるキャラでしょぉ~ ん~、やや危険な感じもしますのでぇ~ 「苦情も警察も大丈夫かもしれないけどぉ」 「ええ」 「ココの公園はね」 「はい」 「変態も出るんだぜ」 (↑アンタのコトでしょ) 「ええ?」 「あぁ~あとぉ~暴走族も集会してるなぁ~」 (↑チャリンコでしょ) 「えええ?」 「そう言えば、ライオンもたまに来るなぁ~」 (↑大きめな犬) 「えええええ??」 「あとちょっと練習したら帰った方がいいかもなぁ~」 「はぁ~」 ん~まさしくオレらしくない、一般常識を持った社会人みたな コトを言ってしまいました。 どうしても練習したい気持ちはめちゃめちゃ判るけど でも女子高生でしょ~、しかもちょっと可愛いし 変態が好きそうなキャラだモンなぁ~ 先ほどの動揺ブリをみると速攻食われちゃうだろぉなぁ~ 「ま、野球場の照明が消える前には帰るんだぜ」 「はい」 ん~どうしちゃったんでしょ、変態公園ドラマーらしからぬ発言です なんだか一般社会人みたいになってしまいました 私はその場を去り、いつもの練習場所へ向かいます その途中でも、まだペロペロと音は聴こえます でもアイツ大したモンだよなぁ~ いきなりオジさんに怒られて怖かったって言ってたモンなぁ~ オレの前にオジさん怒られてるんだぁ~ それでも吹いてるのかぁ~ 普通オジさんに怒られたらやめるよなぁ~ とブツブツ言いながら 私は私でセッティングをして 叩き出します そして叩きながらもぉ~ 先ほどの会話を思い出し オジさんに声掛けられて、、、、 オジさん? ん? って オイ まさか オジさんって? オレのコトかよっ!!?? (↑間違いなくアナタです) (↑気づくの遅ぇよっ!!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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