男性性と女性性の統合セレモニー
さて、このユカタンの聖地をめぐる旅ももう後半。パレンケのChan-Khaロッジを午前8時頃から出発し、次の遺跡、コフンリッチへと向かう。この日のドライブが一番ロングドライブ、6時間くらいはかかったかな。もと来た道路を反対に逆戻りに北上し,francisco escarcegaという町からは186号線を東にただひたすらまっすぐの道。その道を走っている最中に,典子がサーペントオブライトのコフンリッチの部分を読んでいた。本書で、ドランヴァロとそのグループは、コフンリッチから近いところにある、Becan,Xpuhil,Chicannaという三つの遺跡で男性性と女性性の統合のセレモニーを行った。本書によると次のように記されている。「これらのテンプルは女性と男性性のダークサイドを象徴する。そこで私たちは2つのセレモニーを行う、女性性男性性の両極性の存在から、神聖な力とともに、永遠に解放し自由を得る。」また、Becanは男性性と女性性を統合する場所。Xpuhilは男性性エネルギーの統合、そしてChicannaは女性性の統合の役目をするという。俺たちは、時間の問題もあって、3つの場所を一つ一つ廻る事はあきらめ、Becanだけでセレモニーを行う事に決めた。持って来た地図が若干位置がずれていたため遺跡の場所を探すのに少し時間がかかったが、なんとか遺跡に到着。ここもかなりマイナーな遺跡なので人は少ない。遺跡に入ると最初にこのトンネルをくぐる。二人でセレモニーにふさわしい場所を探すために敷地内を歩く。その中で、建物の上部が門のようになっている祭壇のような場所を見つけたのでそこまで登ってみる事に。さてここで、セレモニーを行う事に決め、持って来た敷物を広げます。そしてたばこの葉をスピリットに捧げ、ティングシャをならし、黙祷します。しばらくすると頭上からむずむずエネルギーが入ってくるのを感じます。俺たちは二人、向き合い手を繋いで二人のそれぞれのチャクラを意識します。ふたつの性のバランスがぶつかりあい、争いあう男性性優位の今の世から、ふたつが解け合い、調和による、今からの時代を包み込む女性性の世の中を受け入れ、讃えるために。このセレモニーの最中、典子のハートにスピリットからメッセージが降りて来た。それは次のようなものでした。『女性が男性に張り合う必要はない、彼に頼りなさい』女性の性質は、クリエイティビティー、母性、右脳的、受容。男性の性質は、包容力、グラウンディング、力強さ、左脳的。 などだろうか、、、それらを統合しお互いに協力し補いあえる世の中。それが一つに解け合いワンネスの意識に辿り着く。旅の最中に決めたこのセレモニー、結果的にはこの旅の最大のテーマだったのかも知れない。それが分かったのは後になってから、俺達の間で感情が表面化し、IHキネシオロジーでそれを調整する事で明らかになる。が、その話しはまた後ほど。旅を続けよう。ベカン遺跡をあとに俺たちはコフンリッチに向かう。ベカンから車で約1時間で遺跡の入り口に到着。コフンリッチの敷地内は花がたくさん咲いていて、風で花の香りが漂う、第6チャクラのコフンリッチ、俺達のお目当てはここにある「マスクの神殿』、、、が地図がないので探してもなかなか見つからない。途中2人のアメリカ人にその場所を訪ねたところ、彼らの持っていた遺跡の本に地図が載っていたのでその場所を特定し、大体見当をつけて、そちらの方向に向かう。するとそれらしい建物が見えて来た、そしてそこの藁葺き屋根の下を覗いてみると出て来たー!ぶっ飛ばされますねーこの迫力は! こんなんどうやって作るの?こんなやつが右側に3体左側にも3体(今は盗掘があって2体)そのド迫力の顔面達の真ん中に自分が行ってみる。こりゃ~第6チャクラの第三の目も開くやろ!実際これらの顔面達には第三の目がついている。古代のマヤ人達は第3の目やチャクラのシステムを熟知していた。その証拠がここにある。現代人のように便利な道具やテクノロジーを物質的なものとして使わず、マヤの人々は自然の中でサイキックを発達させ、霊性を発達させていたのだと思う。そんな多次元的な創造力がなければ、マヤのカレンダーや精密な建造物などの英知は出てこなかっただろう。あとは簡単に一通り遺跡内を見てまわった。あ~、これで遺跡巡礼の全て任務終了(って誰も課してないけど)しかし俺達の中でこの旅の主要な行事が終わった事を体感する。この遺跡にお礼をしてこの場を出る。出口を出て車に戻ると、入り口で遺跡のチケットをさばいていた人がトコトコ歩いてくる。スペイン語でどうやら車で家まで送ってくれと言っているらしい。って、ふだん車も自転車も持たないで10キロほど離れたところまで来てるの!?て事でおじさんを村まで送る事に。その後俺たちは宿泊のロッジまで向かう。そこからは後3、40分の道のり。宿はバカラールという湖のほとりにある。探すのに少し手こずったがなんとか日が沈むまでに到着。早速、湖のほとりで夕日を見に行く美しー!!水が透き通っていて、波がなく、静かな湖畔。そんな場所でこれまでの巡礼を祝う気持ちで夕食。、がしかし、その後,どういうわけか身体が重くなって眠くなる。そのまま、ゆっくり過ごす事もできずベッドに横たわる。身体が弱ってる時にヘビーなもの食べたのが悪かったのかな?とそのときは思った。そしてそのままベッドで数時間寝た後、夜中身体に痛みが走り、お腹が痛くなり,目が覚める。そして発熱が起こり、身体に悪寒が走る。あ~、旅の終わりも近いのにこんな事になるなんて。後になって分かったのは原因は食べ物ではなく、部屋に置いてあったタンクに入っている飲み水だった。それが分かったのは、後になって水を飲んだ典子にも同じ現象が起こったからだ。この水あたりにどういう意味があるんだろう?今までずっとほとんど何も問題なくやって来たこの旅もまた意外な展開で終末を迎える事になる。そしてこの水あたりが与えてくれたメッセージや意味も後になって明らかになるのだった。地上の楽園で苦しんでいる俺。